温かい言葉 「教育は愛」No.221

中学年

体育授業ー35 温かい言葉

◆3年生のベースボール型ゲームを参観しました。あるチームがとても温かい言葉を仲間にかけていた姿を見て、感激してしまいました。どうして、このような温かい言葉を掛けられるのでしょうか。

 そのチームは、前半で負けていました。作戦タイムが入り、チームで作戦を工夫しています。そして、後半に入る前に、ある女子が仲間に大きな声で励まし始めました。

 「いい?私たちは一人じゃないのよ。みんな一緒なの。チームなんだから。だから絶対勝てる!これから10点は絶対に取れる。いい?みんなでがんばりましょう!」

 まるで、教師が子どもたちを励ましているような言葉かけでした。

 そして、言葉にはぬくもりが感じられるのです。チームの仲間は、声を掛けられて、表情が引き締まり、やる気に満ちあふれた目になっていました。

 ゲームが始まると、今度は一人の男子が、バッターボックスに入った仲間の女子にアドバイスします。

 「自分を信じて!できるよ、絶対できるかね!がんばって!」

 その言葉を受けて、バッターボックスの女子は強く頷き、フルスイング!

 見事にボールは守備の間を抜けていきました。

 3年生の子どもたちが、どうしてこのような温かい言葉を掛けられるのでしょうか?

 それは、教師の日頃の授業にあります。

 きっと、この教師は、体育授業以外でも子どもたちに温かい言葉を沢山掛けているのでしょう。だから、子どもたちは、自然と教師の言葉をまねているのです。

 言葉は、決して自然に発生するものではありません。必ずモデルがいるのです。

 「学ぶ」は「まねる」です。

 子どもたちに、温かい言葉を身に付けさせるためには、まず身近な大人が手本を示すことです。家庭では親が、学校では教師が!

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