知愚一如 「教育は愛」No.447

管理職

管理職ー41 知愚一如

◆「知愚一如(ちぐいちにょ)」という言葉があります。森信三先生が40歳で学んだ真理だったそうです。意味は、知者も愚者も絶対的な真理の前ではどちらも同じ価値、というものです。

 管理職を長年やっていると、いろいろな知識だけは蓄積されます。そして、若い人たちの行いについて、つい口をはさみたくなることもあります。

 しかし、冷静に考えてみれば、たまたま、自分が今までの経験から知っていることが若い人たちより少しばかり多いだけで、それがどれほど正しいのかと言えば、絶対的なものではないのです。

 むしろ、若い人たちのもっているネット情報の方が、知識量としてははるかに多いのではないでしょうか。

 今までの経験と知識に凝り固まってしまう管理職とデジタルネイティブの新しい感性をもつ若いひとたち、職場の外部の人たちからみれば、どっちもどっち、と映っているのかも知れません。

 森信三先生が40歳で胸に刻まれた真理“知愚一如”、自分を冷静に省みる上でとても役立つ教訓です。

 そして、自分が知っていることなど、たかが知れているもの、だからもっと学ぼう、という向上心、探究心を大切にしなければならない、と感じている今日この頃です。

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