研修の3間 「教育は愛」No.481

職場

職場ー59 研修の3間

◆教員研修が形骸化しているのではないか、というのは私の長年の感想です。学校で研修教科を決め、一部の教師が研究授業をする、研究発表会を開催する、その教科の著名な先生から講演をいただく。見栄えはします。しかし、その学校に勤務している教師全員が力を付けているのでしょうか?

 私自身が、そのような研究校で研修主任を務めたり、研究授業を公開したりしていたので、メリットもデメリットも理解しているつもりです。

 その上で、リード文のような感想を持っています。

 そして、現在の勤務校では、教師一人ひとりが、目の前の子どもたちに力を付けさせるために必要と思われることをテーマに掲げ、研修をしています。“研究は個業”である、利根川進先生の持論を地で行く研修です。

 その研修も2年目を迎え、先日、グループ協議を行いました。1年目よりもクオリティーが上がり、協議内容にも実践と積み重ねが感じられるようになりました。

 その様子を参観し、思ったことがあります。

 教師の研修にも3間が必要なのだと。もう、20年以上も前に、子どもたちの体力低下の原因のひとつに3間の喪失が叫ばれました。3間とは、空間、時間、仲間の3つです。

 公園や広場の空間がない、習い事で遊ぶ時間がない、放課後、一緒に遊ぶ仲間がいない

 これと同じことが教師の研修にもあるのではないでしょうか。

 毎日の学校勤務が多忙で、研修する場へ参加できない。

 毎日の仕事に追われ、研修する時間がない。

 相談やディスカッションできる仲間が学年に固定してしまう。

 グループ協議の様子を見ていて、その3間が校内研修という枠組みの中で創出されているのを感じたのです。

 学校には、力のあるベテラン教師がいます。しかし、その教師に相談する機会を自分からつくることはなかなかできないものです。教師に余裕がないからなのかも知れません。

 だからこそ、3間のある校内研修を考える意味があるのではないでしょうか。

 地味でよいのです。教師に力を付ける研修、子どもたちのためになる研修を考えること、行うことが大切だと思います。

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