礼儀 「教育は愛」No.450

学校教育

学校教育ー100 礼儀

◆最近、4年生が立て続けに校長室を訪れます。国語の授業の取材のためです。しかし、その取材をするにあたって、とても気持ちの良い礼儀作法を見せてくれるのです。その姿を見て、清々しい気持ちになると同時に、子どもたちの成長ぶりに大きな喜びを感じています。

 私が職員室で仕事をしていると休み時間に数人の4年生が訪れます。

 「校長先生にお話しがあります」

 私は、職員室の隣にある校長室へ招き入れます。

 そして、来訪してくれた子どもたちをソファへ座ってもらいます。

 「どうしましたか?」と質問すると子どもたちは「今、国語の授業で新聞を作っているのですが、校長先生に取材を申し込みたいのです。そのためのアポイントメントを取りに伺いました」と丁寧な答えが返ってきます。

 いきなり訪れて、そのまま取材をするのではなく、私の予定を確認するための来訪だったのです。「みなさんの都合のよい日はいつですか?」逆に質問すると子どもたちは、「明日と明後日の30分間休みはいかがでしょうか?」と返してくれます。私が「では、明日の30分間休みにしましょう」と答えて、その場で備忘録に記入します。

 すると嬉しそうに「お忙しいところ、ありがとうございました。明日、伺います」と笑顔で答えてくれます。

 「ところで、みなさんはとても礼儀正しいですね。立派です。その礼儀正しさは誰に教わったのですか?」と尋ねると「担任の○○先生から教わりました」と明快に答えてくれました。

 小学4年生が、“アポイントメント”という言葉を使い、校長室へ訪れることは、なかなかできないことです。このように礼儀作法は、教えられて身に付くものなのでしょう。

 「守・破・離」の「守」の部分です。

 そして、礼儀正しく目上の人に接する方法を身に付けた子どもたちの“社会力”は一層高まります。国語の授業を通して、文章を書いたり、話を聞いたりするだけでなく、コミュニケーション力や“社会力”まで指導している担任の教師の力量に敬服してしまいました。

 学校教育で行われる活動全ては、子どもたちの成長につながります。校長室を訪ねてくれる4年生の姿を見て、あらためて教育の力や奥深さを感じてしまいました。

 明日の取材が楽しみです!

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