教師ー72 美しい師弟関係
◆職場のある熱血教師のお話です。教え子とのエピソードでした。卒業生が、遊びに来て感動的な話をしてくれたそうです。
学級単位で取り組む合唱祭のことです。卒業生は、大変リーダーシップの溢れる子どもでした。現在でも、生徒会長に立候補して、見事当選した生徒です。
その生徒が、合唱祭に向けて、モチベーションが上がらない学級の友だちを鼓舞しながら、練習に取り組んだそうです。その際、小学生時代の恩師と慕う熱血教師だったら、どうするだろう、どのように話すだろう、行動するだろうと、考え自分も一生懸命に学級の友だちに働きかけたそうです。
その結果、合唱祭本番では、学級のチームワークが高まり感動的なフィナーレとなったそうです。
そして、学級の大人しい友だちが、その子にお手紙をくれたそうです。その文面に感動し、このようなお手紙をいただいたのは、恩師である熱血教師のお蔭、どうしたら感謝の気持ちを伝えられるのか、と考えた結果、その手紙を恩師に読んでいただこう、それが一番よい感謝の表し方だと考えたそうです。
熱血教師は、教え子の持ってきた手紙を読み、涙しました。
このような教え子との関わりがあるからこそ、教師という職業は素晴らしいのです。
そして、嬉しそうに教え子とのエピソードを報告してくれた熱血教師の姿に、心がほっこりして、たまらなく幸せな気分に浸りました。
美しい師弟関係。
