家庭教育ー23 自分の居場所
◆自分の居場所、自分がこれをしている時は夢中になれる、ここにいると安心できる、など、好きなことにのめりこむことと自分を理解してくれる人たちと一緒にいる場所の二通りの居場所があると思います。
学校の勉強は苦手だが、野球をやっている時は、夢中になれる、将棋を指している時は無の境地に入れる、鉄道のことを考えていると夜も眠れなくなってしまう等々、子どもたちだけでなく、大人になってもこのような世界をもつことは、大切だと思います。
ましてや子どもたちは、自分が何を好きなのか、何を目指したいのか、その可能性は限りなく広いのです。学校教育で行われている教科学習という狭い選択肢の中から見出さなくてもよいと思うのです。
中には、学校の勉強を頑張って、よい成績を取り、友だちからリスペクトされるのが自分の居場所だ、と考えられる子どももいるでしょう。それは、それで、構わないのです。無理に学校の勉強以外の居場所を探しましょう、と言っているのではありません。
しかし、大抵の子どもたちは、学校の勉強以外に時を忘れて夢中になれるものを求めています。その声に耳を傾け、支援してあげるのも家庭教育の大切な眼目ではないでしょうか。
また、安心していられる場所、それは、常に家庭であってほしいものです。例え失敗しても、全てを受け入れ、励ましてくれる、そんな家族、家庭であれば、子どもたちも安心して生活できます。
もっとも、この点についても大人にも共通しています。家族と一緒に居ることにより社会で傷ついた心を癒やせる、そんな家庭が人生には必要でしょうね。