自慢話ばかりの厄介な人 「教育は愛」No.144

コラム

コラムー29 過去の自慢話ばかりする厄介な人

◆「私が○○だった頃には、こうして成功したものだ」と嬉しそうに、尾ひれを付けながら過ぎ去りし日の自慢話をする厄介な人がいます。しかも、こういった人は、同じ話を定期的に繰り返す傾向があります。特にお酒の席になると、終わりかなと思うと振り出しに戻り、エンドレス状態になります。

 また、この人の話は一言一句、変わることなく繰り返されるのです。まるで、ドラマの再放送番組を見ているように。録画した番組なら、早送りしたくなるところですが・・・

 厄介な人です。

 自慢話は、過去のものです。現在進行形の話しではありません。時代も違えば、状況も違うのです。今を生きている人達にとっては、参考にならない部分も多々あります。

 なぜ、昔の自慢話を定期的に話されるのでしょうか? 今、話して聞かせることがないからでしょう。つまり、今は、大したことをしていないから昔のことを引っ張り出すのではないでしょうか。

 今、優れた取組をされている方は、過去のことなど、自分から持ち出しません。今、どうするか、今後、どうするか、に話題は終始するものです。

 また、認知症が災いしている場合も考えられます。

 以前、全く同じ話をする人と2人出逢いました。

 お二人とも、定期的に同じ話を初めて話しをするかの如く話し出すのです。

 耳にタコができるほど聞いていた話です。時間がもったいないので、思い切って「その後、こうなって、こうなるんでしたよね」と水を向けてみました。すると、この人は一瞬話しを止めて、首を傾げた後、何事もなかったように、その続きを話し出したのです。

 私が出逢ったお二人は、年齢も同じくらいで、反応も全く同じ様子でした。

 お二人とも自己顕示欲旺盛な人でしたが、それだけでは済まない何かを感じました。病的なものを感じたのです。きっと若年性の認知症に近いものがあったのではないでしょうか。

◆さて、このような人とはどのようにお付き合いしたらよいのでしょうか。

 「昔、聞いたよ」と席を立ったり、話題を変えたりできるのは、同年代までの人でしょうか。年上で、しかも職場の上司となったら、最早、打つ手はないでしょう。

 トイレに立って、そのまま消えるか、急に用事を思い出してその場を去るか・・・

 お酒の席では、このような人は途中でフェードアウトしても気付かない場合がほとんどです。ですから、その人の前にいる最後の一人にならない内に、上手に姿を消すことです。

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