生涯学習ー24 舞台が顔をつくる
◆舞台俳優さんのお顔を拝見しているとデビュー当時と現在では、大きく変化していることに気が付きます。デビュー当時に比べるとまるで別人です。自信に溢れ、台詞回しも格段に進化しています。そう言えば、教師の世界でも初任者当時に比べると、全く別人のように見違える教師も少なくありません。
私は、舞台俳優さんを拝見していて思うのは、公演を重ね、いろいろなお役に挑戦し、自分のものとしているうちに俳優さんの表情や立ち居振る舞いが進化しているということです。
毎公演で、役作りに悩まれ、自分なりに解釈しながら、客席に届くようなパフォーマンスを考え、工夫されている舞台俳優さんたち。その努力と経験された舞台の数が演技力となり俳優さんの表情に表れるのではないでしょうか。
舞台の経験が俳優さんの表情・パフォーマンス力を磨いているのだと思います。
教師の世界も同様です。いくら座学で学んでも、先輩からアドバイスを受けても、実際に子どもたちを指導していく中でしか、教師としての成長はありません。
指導した子どもたちの数と授業の数だけ、教師は成長し、その表情を変化させるのです。
表情は嘘をつきません。内面の充実度合いがそのまま表情に表れるのです。
一種のオーラと言ってもよいでしょう。
そして、その表情・オーラ・パフォーマンス力が、血の滲むような努力と比例してグングンと成長する俳優さんは、劇団のトップ、顔となるのでしょう。
劇団のトップ、顔になると、さらに表情が深化します。
はじめは、数人を感動させた俳優さんが、数十人、数百人、数千人、数万人を感動させることができる俳優さんに成長される、私は、その姿から数え切れないほどのことを学ばせていただいています。
舞台が俳優さんの顔をつくる、
授業が教師の顔をつくる