見られていること 「教育は愛」No.310

教師

教師ー47 見られていること

◆舞台俳優さんたちは、主役以外の役者さんたちも、数多くのお客さんたちから注目されています。オペラグラスで贔屓の役者さんをじっと見つめているお客さんも少なくありません。ですから役者さんたちは、舞台に立っている間は、気が抜けず、全力で演技されているのだと思います。私は、教師という職業もそれに近い意識が必要だと考えています。

 舞台に立たれている役者さんたち、全員の演技が作品を作り上げています。感動的な作品は、役者さんたちの想いが表現力となり、見ている者の心を揺さぶります。

 例え、スポットライトを浴びていない役者さんでも、気を抜かず、懸命に演技されているのです。これは、言うのは簡単ですが、行うのはものすごく難しいのではないでしょうか。

 自分は注目されていないからいいや、という気の緩みがあれば、舞台作品の感動は低下してしまいます。

 教師も常に子どもたちや保護者から見られています。ちょっとした仕草、後ろ姿、風貌、衣服、通勤途中の学校以外での姿等々・・・。どこを見られても、子どもたちや保護者から尊敬を集められるような姿を創り上げることが、求められていると考えています。

 自分自身を主張するために、派手な服装、ちょっと変った言葉遣い、髪型、ひげ、アクセサリーなど、子どもたちは冷静に見ています。特に公立学校の職員は、たった一人の自己主張が学校の信頼を低下させるだけでなく、自治体全体、もっと言えば、全国の学校、教師の信頼を失墜させてしまうのです。

 誰に見られても恥ずかしくない姿をもっと、緊張感を持って創り上げるべきだと思います。こうしたことを言うと「古い」と言われるかも知れません。しかし、学校教育で教育をつかさどる立場の教師には、信頼と尊敬を集めることが求められているのです。もっと緊張感を持って子どもたちや保護者の前に立つべきだと考えます。

 そして、自分自身を思いきりアッピールしたいのであれば、他の職業で今風のファッションなり言葉遣いなり、容貌を満喫してはいかがでしょうか? 

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