職場ー42
◆自分のこと、自分の周囲のことしか見ることができない狭い視野をもつ人を見かけることが年々多くなったような気がしています。自分を中心に物事を考えているので、思考パターンも大変陳腐なものが多い印象をもちます。
自分のことを中心に物事を考えることは、当たり前のことかも知れません。人間、誰でも自分のことが一番可愛いものです。
しかし、経験を重ね、自分の心が陶冶されていくうちに、自分のことばかりでなく、自分の周囲、さらには、チーム全体、社会全体へと視野は広がっていくものではないでしょうか。
ところが、経験を重ねても、年齢を重ねても、自分中心で考える人がいるのも事実です。
そういう人は「世界で自分が一番大変だ、症候群」に陥っています。もっと大変な思いをしている人がいるのに、見えないのです。自分のことばかり考え、自分が最も大変だ、と思い込んでいるのです。
こういう人の視野は、いつか広がるのでしょうか?
立場が変れば、広がるかも知れません。リーダーになると、どうしても自分のチームのメンバーのことを考えなくてはなりません。常にチーム全員のことを意識して行動せざるを得ない状況になるのです。
そして、チームが大きくなればなるほど、全員のことを意識するため、より広い視野をもたなくてはならなくなるのです。
リーダーの心は、フォロワーには分からないものです。これは、視野の違いが原因しているからだと思います。