生涯学習ー38 読書する時間
◆「忙しくて読書する時間がないんです」という言葉をよく耳にします。また、以前、ある会合で「先生方は読書をあまりしないんですね」という苦言を呈されたこともありました。読書する時間、本当に生み出すことができないのでしょうか?
読書する時間がないという人には、一体どのくらいの時間があれば、読書できるというのでしょうか。そもそも、読書する時間を無尽蔵にもっている人は存在するのでしょうか?
日々、仕事に追われている人は数多くいます。一日のうちで豊富に読書だけをする時間など確保すること自体が難しいのではないでしょうか。
読書は、まとめてするものではないような気がしています。
通勤の電車の中で、ポケットから文庫本を取り出し、読書している人もいます。
ランチの時、注文した食事が運ばれるまでの間、本を取り出している人もいます。
このような人たちは、まとめて読書の時間を確保できなくても、日々、少しずつ読書する習慣が身に付いています。気が付けば、数日後には、1冊の本を読めているのです。
今、ちょっとしたすきま時間を活用するジムが人気だそうです。まとめて時間をとって体を動かすことができなくても、気軽に少しの時間だけ体を動かす、これも運動の習慣を作るためのGOOD IDEAだと思います。
読書も同じです。すきま時間を活用すればよいのではないでしょうか。
ちなみに私は、すきま時間を見つけて「今から5分間は読書!」と決め、時計を見ながら本に集中するようにしています。たった5分間?と笑う人がいるかも知れません。しかし、その5分間で、結構なページを読むことができるものです。
そして、いつか、時間があったら読書をしよう、と買い込んでいた本も、5分間の活用により、気が付けば既読しているようになりました。
塵も積もれば山となる・・・読書にも通じる法則です。
そう言えば、二宮金次郎さんもすきま時間を活用して読書されていたのでは・・・