運動会の教育効果 「教育は愛」No.490

学校教育

学校教育ー112 運動会の教育効果

◆今、運動会は秋から春に実施する学校が多くなりました。秋は行事が集中するという理由からです。また、働き方改革、つまり教職員の都合で運動会を簡略化する学校も少なくありません。

 私は、長年、体育主任として運動会を中心となって運営してきたので、運動会には特別な思いがあります。紅白対抗で、応援団を中心に白熱して競技する姿、表現種目では、今までの練習の成果を思い切り発揮させ、観衆を感動させる姿、そして、勝敗が決し、喜びと悔しさから涙する姿、どれもみな、美しく、感動的です。

 子どもたちが、運動会に向けて、練習を重ね、その成果を思い切りぶつけて、勝敗を決するという体験は運動会でしか味わえないものです。

 体力的なことだけでなく、心の面も十分に成長させることができる学校行事です。

 運動会を終えると、子どもたちは心身ともに大きく成長しているのを実感します。

 また、全校の子どもたちの心を一体にする独特な学校行事でもあります。“学校力”を大きく向上させることができる一大イベントなのです。

 ところが、春の開催になると、ほとんど練習はしない、学級や学年の凝集性も未成熟です。

 また、働き方改革の名の下に、万国旗や入隊退場門を廃止する学校もあります。

 子どもたちにとって、その学年の運動会は一生に一度です。その晴れの舞台を飾ってあげようとする配慮まで失いかけていることに危機感をもっています。

 飾り付けのない誕生日会、紅白幕のない卒業式、入学式、ひな壇のない音楽発表会など、考えられるでしょうか?

 運動場を運動会の会場にするためには、カラーコーンを置き、ラインを引くだけでは不十分です。

 非日常の入退場門、万国旗、スローガンボードなどが設置されていることに、子どもたちは、運動会を特別な学校行事として認識し、緊張感と高揚感をもって取り組めるのです。

 そして、保護者・地域の皆様も、会場の様子から教職員の熱意と“学校力”を感じ取ることができるのではないでしょうか。

 運動会は、日頃の教育活動の成果と教職員の情熱を公開し、ある種の“説明責任”を果たす場でもあるのです。

 運動会の教育効果を教職員はもっと真剣に考え、取り組むことが肝要だと考えます。

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