生涯学習ー35 雨が降れば傘をさす
◆GWの最終日、あいにくの雨。妻と一緒に傘をさしながら、東京まで出かけました。傘を叩く雨の音を聞きながら「雨が降れば傘をさせ」という松下幸之助氏の言葉を思い出していました。この言葉に何度も救われてきました。
雨が降っているのに傘をささなければ、ずぶ濡れになって、場合によっては風邪をひくなど、健康を害することもあるでしょう。また、持っている荷物も濡れてしまい、ダメージを受けることもあるでしょう。
仕事をしていても同じです。一生懸命にやっているつもりでも、なぜか、周囲からの同意が得られなかったり、障害が発生してしまったりして、思うように進まないことも多々あります。このような状況の中、無理をして強行突破しようとするとさらに大きなダメージを受けてしまい、八方塞がりに陥ることさえあります。事実、若かりし頃、どうしようもない状況に陥ってしまったことが何回もありました。
流れが悪い時には、じっと待つしかないのです。雨が降っているのと同じですから、とりあえず傘をさして、雨をしのぐことが肝要だと思います。
人間関係でも同様です。良かれと思って、かけた声を曲解されて嫌な思いをすることもあるのではないでしょうか。そのような時には、放っておくに限ります。雨が降っているのと同じなのですから、それ以上、進めようとしないことです。傘をさして、雨が止むのをじっと待つのです。
世の中、仕事もプライベートも、天気と同じ。快晴の中、何をやってもうまくいく時もあれば、何をやってもへこんでしまうどしゃぶりの時もあります。
大切なのは、どしゃぶりの時は決して無理をしないこと。傘をさして晴れ間が出るまで待つことです。
行きはどしゃぶりだった雨も、帰りには、傘をさす必要がないくらいの小雨になっていました。