黒板とチョーク 「教育は愛」No.190

学校教育

学校教育ー42 黒板とチョーク

◆ICTの普及とともに、プロジェクターが導入され、授業での黒板の役割も大きく変ってきました。これからの教育では、黒板にチョークで書くことは過去の授業スタイルになってしまうのかも知れません。

 電子黒板機能付きのプロジェクターは、本当に便利です。PCからの様々な画像や動画も自在に子どもたちへ提示できます。

 また、子どもたちの発表も、プロジェクターを活用して大人顔負けのプレゼンができるようになっています。現在、勤務している学校でも中学年からパワーポイントや動画を活用した発表ができます。高学年に至っては、本当に見事な発表をやってのけます。これが令和の教室なのでしょう。

 さて、ICTとプロジェクターの進化と同時に、教師の板書能力が疎かになっているのを感じています。

 先日も、初任者の授業を参観し、その板書があまりにも軽んじられているのを感じ、教室で一緒に勉強させていただいたものです。

 黒板をきれいに消すこと、きれいな黒板を準備することからでした。黒板消しの扱い方と言ってよいでしょう。

 その後、筆圧をかけたチョークによる書き方をアドバイスさせていただきました。

 よく、教育の中には、「履き物が揃えば心も整う」、という言葉があります。教室では、黒板が美しくなれば、子どもたちの学習への意欲も高まるものと考えています。

 ICTに頼り切るのではなく、教師のプロとしての業のひとつとして、板書能力を高めてほしいものです。決して、素人には書けないような板書能力を。

 その上で、プロジェクターとの融合をした時に、真の意味での令和の黒板が磨かれるのではないでしょうか。

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