1学期 「教育は愛」No.388

学校教育

学校教育ー86 1学期

◆明日、1学期が終業します。1学期は、新年度の立ち上げのためか、疲労度も他の学期に比べて大きいような気がします。

 教育委員会事務局で勤務していた時、尊敬する課長が「教育委員会の仕事の大半は1学期に終了する」と言われていたことを思い出します。

 仕事量で言えば、1学期は3分の1かも知れません。しかし、1学期は新しいメンバーで、新しい業務を軌道に乗せるため、膨大なエネルギーを要するのです。そして、軌道に乗せることができれば、あとはそのルーティンに乗り、量を消化していけばよいのです。

 ですから、1学期は1年間の仕事の体制づくりをするところに大きなエネルギーを消費するのでしょう。

 これは、学校でも同じです。新メンバーで新しい学年や仕事に慣れ、新しく担任する子どもたちの様子を知る、保護者との信頼関係の第1歩を築く、このような仕事は言葉で表すほど簡単ではありません。

 一番使うのは神経ではないでしょうか。初めて尽くしの人間関係の中で自分の立ち位置を確立しなくてはならないのです。精神的にタフな仕事です。

 これは、管理職になっても同じです。新しい学校へ着任した際には、さらに1.5倍くらいの労力を要します。

 3年目を迎える私でさえ、1学期の仕事は決して楽ではありません。教職員の新メンバーや新しく学級編成した学級の中で、予期しなかったような人間関係も出現するのです。決して好ましい人間関係だけではありません。時にはトラブルを引き起こしてしまう引き金となることもあります。

 それら諸々を処理して進んでいくから1学期は疲労度が高いのでしょう。

 しかし、軌道に乗せさえすれば、1学期に苦労した分、2学期以降は円滑な人間関係の中で教育活動を進めることができるので、楽しさや、やり甲斐がクローズアップされるようになるのです。

 何事もはじめの一歩は、労力を要するものです。

 1学期を無事に終えることができそうです。感謝の気持ちでいっぱいです。

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