2025-02

教師

体育の研究授業参観 「教育は愛」No.239

かつて、体育の研究授業を参観する時、私は指導者の先生に実際の授業を見ながら、いろいろと質問させていただき、勉強しました。時が過ぎ、私が指導者となった時、当時の私と同じように授業を参観しながら私に質問してくる先生がいました。私はその先生の熱意に惹かれ、以後、体育授業についていろいろな議論を重ねました。そして、同じ勉強会で学び、私が退いてからは、その先生がリーダーとなって勉強会を盛り上げてくれています。最近、この先生のような熱意溢れる先生がめっきり少なくなったような気がしてなりません。
職場

学校のチームワーク 「教育は愛」No.238

学校は、毎年人事異動によりメンバーが入れ替わります。そして、4月から培ったチームワークは、年度末にピークを迎えるはずです。この頃、仲間の窮地を救いたい一心で校長まで相談に来てくれる教師が複数人いました。このような教師たちこそ、学校のチームワークを向上させてくれる宝物です。原動力です。自己犠牲さえ厭わない人間性の大きさと深さがある教師たちです。学校のチームワークを向上させるコツは、結局、人間性の大きさ、深さを備えた教師の育成に他ならないのではないでしょうか。
職場

対面とオンライン 「教育は愛」No.237

コロナ禍では、感染防止の観点からオンラインが広がりました。授業や会議はオンラインが主流となりました。ポストコロナの現在でもオンラインによる会議等は便利に使われています。対面の良さとは何でしょうか?ある噺家さんのお話しがピンと来ました。「お客さんは私を見に来ている。私と同じ空間、時間を共有したいからチケットを購入して来てくださっているんだ」その通りだと思います。対面の良さ、改めて認識できた思いです。
家庭教育

Excuse me 「教育は愛」No.236

「すみません」の一言で見ず知らずの人との気持ちの良い関わりができるものです。しかし、この「すみません」は、自然発生するものではありません。家庭教育の中で、他人への気遣いとして、幼い頃から繰り返し指導し、習慣となるまで昇華しておくことがとても大切だと思います。「すみません」だけではありません。家庭教育で習慣としておくことは、もっと沢山あるのではないでしょうか。
学校教育

熟議の条件 「教育は愛」No.235

熟議という言葉をよく耳にします。しかし、実際のところ、協議すると言っても義理で形式的に話し合っているだけで、熟議の域にまで達していません。なかには、動員をかけて人数を集める研究会や協議会も目にします。人数など問題ではありません。大切なのは本音トークで話し合うことです。先日、保護者、教師の話し合いに学校医と中学校教師をアドバイザーとして招いて、小グループを編成し、お茶、お菓子、BGMを用意してカフェ形式で熟議の場面をつくりました。ここでは本音が飛び交い、まさしく熟議が行われました。
学校教育

教室掲示 「教育は愛」No.234

教室掲示は、子どもたちに安らぎを与え、意欲を向上させる役割があります。子どもたちを大切にする教師は、学級の歴史や行事の様子を掲示し、子どもたちの絵画や作文などを上手にデザインします。教室全体が、芸術作品のようです。授業力だけでなく、教室教示についても研究することをお勧めします。最初は、先輩のマネでよいのです。スマホ片手に校内を一巡するだけで、沢山の貴重な資料を手にすることができるはずです。
学校教育

クラブ活動 「教育は愛」No.233

クラブ活動を参観していると、開放感に満ち溢れた子どもたちの笑顔、表情が輝いていました。通常の授業の集中力とは全く別の空気が流れています。4年生から6年生までの子どもたちが、学年を越えて、一緒に工夫しながら興じているクラブ活動。自分の好きなこと、得意なことを思い切り楽しんでいます。その姿は、昭和の時代に放課後、広場や公園で遊んでいた子どもたちの姿と重なりました。ルールづくり、喧嘩、仲直り等々・・・。昭和の時代に行っていたことが、クラブ活動の中で展開されています。ここにクラブ活動の重要性を改めて実感しました。
管理職

リーダーに向かない人 「教育は愛」No.232

私は、以前から自分が勉強になると思った内容をメモして、ノートに蓄積する習慣を持っています。ノートは、数十冊にも達していて、現在進行中です。さて、その中でリーダーに向かない人というページに目が留まりました。10年以上前のメモですが、今、読み返してもなるほど、と思います。
学校教育

自走する授業 「教育は愛」No.231

授業デザインを研究している教師の研究授業では、子どもたちが自走します。導入で教師が笑顔と流暢な英語で誘い、いつの間にか、学習ゲームの行い方を理解させ、子どもたちへゲーム開始を呼びかけます。子どもたちは嬉々として、学習ゲームに取り組み、授業のねらいである会話の定型を習熟させていくのです。このような授業は今までに見たことがありません。
管理職

リーダーの権威 「教育は愛」No.230

学級担任の時、学級をまとめあげるために、様々なリーダーシップについての文献を読んだり、研修会に参加したりしました。そこで出会ったのが「韓非子」でした。私は、韓非子のリーダーの権威を成り立たせるための4つの条件がとても気に入り、自分の学級経営に活かしたものです。以後、いろいろなリーダーを経験しましたが、その度にこの4つの条件を活用し、自己研鑽を積んでいます。