感性 「教育は愛」No.294

教師

教師ー41 感性

◆子どもや保護者、同僚とも上手に付き合える教師には、周囲を気持ち良くさせる心遣いがあります。子どもも一人の人です。子どもと思わず、人として接する気持ちを教師は常に忘れてはいけないと思います。さて、子どもも含めて周囲の人たちを気持ち良くさせる心遣いをどうしてできるのでしょうか?

 私は、その教師が持っている感性だと思います。

 子どもや保護者といつもぶつかってしまう教師を時々見かけます。なぜ、ぶつかってしまうのかというと、不用意な一言や態度が原因となっているのです。

 しかも、自分では自覚がないので、何度でも繰り返してしまいます。

 私は、そのような教師には、言っても分からない何かがあるとずっと思っていました。

 そして、最近、それは感性が欠けているのだと気付いた次第です。

 感性とは、物事を心で深く感じ取る働きだと言われています。接している相手が、どのようなことを考えているのか、言葉の裏にはどのような本心が隠れているのか、そのようなことを心で感じられる人とそうでない人とがいるのです。

 どうして、この教師は同じ失敗を何度も繰り返すのだろうか? 失敗から学ぼうとしていないから、すぐに忘れてしまうから、相手が悪いと思っているから?

 いろいろと考えられるのですが、私はズバリ感性が欠けているから、と考えています。

 感性が欠けているのですから、相手の心を理解することなど到底できるはずはありません。反対に感性が豊かな人は、相手の心に共感しながら言動するので、信頼され、トラブルも着実に解消されていきます。

 そこで、疑問があります。

 感性は身に付くものでしょうか?

 例え、今は感性が欠けていても努力次第では、感性を豊かにすることはできるのでしょうか?

 不可能ではないでしょう。しかし、残念ながら今まで見聞きしてきた教師の中で、見違えるほど感性が豊かになった人には未だお目にかかったことがありません。

 感性は、子どものうちに磨いておくべきものなのかも知れません。

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