本物に痺れる 「教育は愛」No.329

生涯学習

生涯学習ー40 本物に痺れる

◆「本物に痺れる」私が大切にしている言葉であり、人生訓のひとつです。どのような人物に痺れ、敬愛しているかによって、人の生き方は変ってくると思います。

 私は、他人から影響を受けやすいタイプの人間でした。若い頃は、同じ職場の先輩をすぐに信じて、尊敬したものです。当時は、自分自身が中身の無い人間でしたから、周囲の先輩たちが、皆、素晴らしい人たちに見えてしまったのだと思います。

 年齢とともに仕事でも、人間関係でも、いろいろなことに見通しがもてるようになってくるものです。

 私の場合は、40歳頃、見える景色が違ってきました。周囲にいる先輩たちのことも冷静に見ることができ、今までのようにすぐに信じ込み、傾倒することはなくなりました。

 この頃、「人間の価値は、その人が尊敬している人によって分かる」というようなアドバイスもいただいたのです。

 自分が心底、敬愛し、痺れる人、その人が自分のロールモデルとなり、「人生の師」となるのだと考えました。

 仕事の上でも何人もの素晴らしい方との出会いがありました。その方々からは、数多くのことを学ばせていただきました。今でも感謝の気持ちでいっぱいです。

 しかし、自分の中で不動軸を打ち込んでくださった人、私が心から痺れた方は、長嶋茂雄さんと髙橋健夫先生です。

 このお二人については「人生の師」でも書かせていただいています。私は、このお二人に今でも、痺れています。私は、このお二人から自分が生きている意味を見出せる気がしています。

 仕事でもプライベートでも、心が揺れそうになるとお二人のことを考えます。すると、今自分が何をすればよいのか、頭に浮かび上がってくるのです。勇気が出てくるのです。

 本物は、決して色褪せることはありません。時の流れを経ても、変ることのない敬愛の念を抱き続けることができる人、その人こそが本物なのです。

タイトルとURLをコピーしました