生きる力 「教育は愛」No.363

生涯学習

生涯学習ー44 生きる力

◆生きる目標を持つことは、そのまま生きる力に結びつくのではないでしょうか。特に年齢を重ねれば、なおさらのこと。どのように小さなことでも構わないので生きる目標、楽しみ、と言った方がいいかも知れません。必要だと思います。

 義母が、先日植えた檸檬の木の生長をとても楽しみにしています。短歌や読書を嗜みながら、元気な頃は狭い庭でも野菜や花を植えては、楽しみにしていたものです。

 その義母が、「檸檬が木に成るまで生きていなくちゃ」と笑いながら話していました。

 嬉しそうに話している姿を見て、私も嬉しくなりました。

 若い頃は、人生に様々な期待と大志をもち、日々チャレンジする姿には、生きる力が漲っているものです。生きる目標に溢れているからです。

 尊敬する先生の言葉を思い出します。「人間、50歳くらいになると、自分の可能性や今後の姿が大体、想像できてしまうものです。すると、良い意味でも悪い意味でもほどほど感が出てくるものでしょう」

 当時30歳半ばだった私は、ピンとこないうちにその話を記憶の片隅に押し込んでいました。それから数十年の年月を経て、よい年齢の重ね方を考えるようになった今、この言葉がよみがえるようになりました。

 そして、思うのです。「生きる力」=「人生の目標をもつこと」ではないかと。

 義母の檸檬を楽しみにする姿を見て、改めて、そう感じました。

 私にも現在、人生の目標があります。この目標を達成させるために、まだまだ、老け込んでなどいられません。

 生きる力は、自分ではぐくむものなのかも知れませんね。

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