管理職ー28 校長室
◆校長室があるのは、校長が重要な判断を下す際に、独りで心を静めながら考えられる部屋が必要だからだ、という話を聞いたことがあります。確かに、職員室のような大部屋の中で心静めて、というのは難儀なことです。
校長になり、校長室があって有難いと思うことは何度もあります。
重要な判断を下し、大切な電話をする上で校長室は不可欠な場です。
一方、私は校長室をオープンにしています。
そして、校長室を訪ねてくれる人には、丁寧に接することにしています。それが例え、子どもでもです。
時々、子どもたちが、悩みを相談に来ることもあります。そんな時には、ソファに座ってもらい丁寧に話を聞かせてもらいます。
また、教職員が訪ねてくることもあります。嬉しい報告をもってきてくれることもあれば、やや深刻な相談もあります。
そんな時もソファに座っていただき、お話しを聞いた上で、ディスカッションさせていただきます。
それが、私にとっても大切な学びの場となるのです。
自ら進んで校長室へ足を運んでくれるのです。内容によっては勇気も必要だったことでしょう。
真剣な思いをもって校長室へ来るのですから、私も誠心誠意、応えられるよう最善を尽くすことにしています。
そして、ポジティブにディスカッションできた時の充実感は格別です。
ただし、そういう場合ばかりではありません。いろいろな価値観や思いをもった人が集まっているのが職場です。時に、ガッカリしてしまうことだってあります。
それでも、私は校長室を訪ねてくれる人は大歓迎です。
校長室は、自分にとって、貴重な学びの場なのですから。