人生の師ー10 初めての月命日を迎えて
◆我が人生の師、長嶋茂雄さんがご逝去され、初めての月命日を過ぎました。まだ、私の中では、長嶋さんが天国へ旅立たれたことが実感としてありません。
月命日に、中畑清氏と篠塚和典氏が、参列して東北のお寺で法要されたという報道が流れました。また、アマゾンで長嶋茂雄さんの追悼関連の文献を注文し続け、私の机に山積みにされています。ネットや報道でも長嶋さんの今までの素敵なエピソードが綴られ続けています。
仕事をして、職場の仲間や子どもたち、保護者・地域の皆様と接している時は、気持ちが集中し、悲しさを紛らわすことができます。特に、子どもたちの明るい存在には感謝の言葉しか見当たりません。
しかし、独りになって目を瞑ると「長嶋茂雄さんは本当にご逝去されたのだろうか?」と何度も心の中で繰り返してしまいます。
家では、追悼関連の本を拾い読みしては、唯一無二の長嶋さんの存在を確かめています。
ある記者の記事に長嶋さんが、監督500勝の節目の日に、ご自分の最愛のお母様が亡くなられたことをマネージャーにも知らせなかったことや現役晩年を迎えていた原辰徳選手にどうすればきれいな幕引きを実現できるのか、等々、悩みを抱えながらチームの指揮を執っていらっしゃったことが綴られていました。
その記事を目にして、あるテレビ番組のインタビューを思い出しました。
「監督は孤独に耐えなければなりません」と噛みしめるように語られていたのです。
そして、監督ご勇退時のコメント
「今の気持ちは、きょうの天気のように、スカッとした青空のような心境です。体力には若干の余力を持ち合わせているつもりですが、巨人軍の監督は大変な激務だし、大変な逆風を受ける。それに持ちこたえられる体力、精神力のある者に指揮してもらうのがベストです」
きっとお一人で抱えていらっしゃった悩みや苦悩から解放された気持ちも含まれていたコメントだったのかも知れません。
さて、私はこれからも機会ある度に、長嶋茂雄さんから「人生とは何か」を、学び続けることでしょう。
長嶋茂雄さんは、いつでも、いつまでも、私のど真ん中に存在し続ける永遠に変ることのない人生の師です。
「野球というスポーツは、人生そのものだ!」 合掌