学校教育ー84 本
◆NHKの大河ドラマでは、江戸時代の出版業界を舞台にしています。日本人が本を愛する姿から文化の高さを改めて感じています。また、再放送のある番組では、今から2000年以上前の中国の宗時代の本が鑑定され、億を超える鑑定額を出し、騒然となっていました。人類の文化、出版技術の巧みさには、舌を巻いてしまいます。
デジタル全盛で、読書もスマホでする時代だと言われています。時代の流れ、変遷を感じます。やがては、脳に直接ダウンロードできるような技術革新もあるのではないでしょうか。
さて、私は本が大好きです。デジタルよりも何度もめくりながら、メモをしたり、アンダーラインを引いたりして、読書することが大好きです。
そして、本から学んだことは、教師という職業柄もあるのでしょうが、すぐに仕事や生活に直結しています。本から学んだことを書き留めて、自分なりの解釈をして、明日の朝の会で子どもたちに話しをすることは、担任時代の醍醐味でした。
管理職になってからも、教職員に伝える時、本の一文を引用したり、自分が学び考えたことを本の内容に加工したりして、職員集会等で話をしています。
校長になると校長講話朝会や始業式、終業式などで話しをする際には、今考えていることと過去の膨大な読書禄、随想録を読み返して内容を構成します。ひとつの内容を使い回すようなことはしません。その時々の自分の思いや読書量が異なるからです。常に、今のベストで語りかけたいからです。
このように私にとって、本は欠かせない心の栄養であり、生きる力の源でもあります。
そして、今、講演等で話し言葉により伝えるのではなく、文章に表現し、1冊の本に整えて、多くの人に自分の思いや考えを伝えていきたいと考えています。
構想は20年以上、書きためたノートは数十冊におよびます。
蔦屋重三郎の出版に向けての構想力や行動力を毎週、テレビで視る度に、出版に関する想いは募ります。
本のタイトル? もちろん「教育は愛」です。それしかないでしょう。