教育とは何か 「教育は愛」No.392

学校教育

学校教育ー87 教育とは何か

◆私の書斎には、教育や人生、体育科教育についても研修・研究ノートが数え切れないほ

どあります。最近、自分の論をアップデートするためにも、それらの記述を片っ端から読

み込んでいます。そうすることにより、教育の原点から考え直すことができるのです。

 教育とは何か?

 「人間とは教育されなければならない唯一の被造物である」、これはカントの言葉です。

 教育を受け、実践していくことにより、人間として成長するのでしょう。教育とは、ミニマムに考えると先人が伝えてきた文化を、次代へ伝えていくことだと思います。

 そう考えると、教育は、教えることから始まります。教えることによって、型ができるのです。よく、小学生の低学年から子どもたちの自主性や主体性、創造性を大切にしたいからと言って子どもたちに丸投げしてしまうような授業や考え方が散見されます。あれは、いかがなものでしょうか。

 教えることによって、子どもたちの中に型ができ、その型から実践に入る、実践(やってみる)ことから子どもたちの主体性や意欲が引き出せるのではないでしょうか。

 武道の教育課程「守破離」は、教育の普遍的な原理だと思います。いきなり「離」など、できるものではないでしょう。

 そして、教師の側からすると、単なる知識や技能の伝達に留まらず、現在、教えている子どもたち、一人ひとりが進むべき方向について考えずにはいられなくなる、子どもたちの未来の選択肢が増えていくのが見えるようになってくる、これが真の「教育愛」というものではないでしょうか。

 どのように教えるか、どのように学ばせるか、その根本には教師がどのように生きていくか、そんなことが問われているに思われてなりません。

 その延長に、教師の愛の深さがあるのではないでしょうか。

 「教育は愛」です。

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