教師ー61 夢
◆あるテレビ番組で、小林一三氏の素敵な言葉に出会いました。「誰にも夢がある。それはたとえ小さくとも、その夢がふくらみ、花を咲かせ、立派に実るのを見るのは楽しい」というコメントです。
阪急電鉄、宝塚歌劇団、東宝の創始者、小林一三氏のコメントは、胸に響きます。
きっと、人々の夢を実現させるために様々なプロジェクトを考え、達成させるというご自身の夢を叶えたからこそ、言えるコメントなのではないでしょうか。小林一三氏だからこそ、胸に響くのです。
さて、この言葉は教師の子どもたちに対する思いに通じるものがあります。
私たち教師も、ご縁をいただいた子どもたち一人ひとりの夢を大きくふくらませて、自信をもたせること、将来はその夢が実現するのを楽しみに、日々の教育に邁進しています。
子どもたちを指導し、語り合い、共に生活している中で、子どもたちの何十年後を想像し愛情を注ぐ教師という仕事は、やり甲斐に溢れています。
子どもたちの夢と未来をはぐくんでいるのですから。
そして、子どもたちの夢が実現していることを知った時、無上の喜びに包まれ、明日への意欲と勇気をいただいているのです。
成人になり、夢を叶えた教え子から連絡をいただくことがあります。
その度に「教師になってよかった、教師を続けてよかった」と何度も心の中で反芻しています。
教え子たちが、夢を叶え、立派になる姿を見るのは本当に嬉しいものです。