子どもたちの優しさに触れて  「教育は愛」No.460

学校教育

学校教育ー104 子どもたちの優しさに触れて

◆子どもたちと接していると、その優しさに心が洗われる気分になることが多々あります。そして、教師という職業の役得、幸せを心から実感します。

 担任時代は、子どもたちと生活していて、毎日、子どもたちの優しさに包まれながら自らを奮い立たせていました。子どもたちがいるから、授業研究への意欲を燃やし、日々の教育活動に夢中になれたのです。

 そして、同じ食缶の給食を一緒に食べているうちに、互いに考えていることが自然と分かるようになるものです。子どもたちに気を配り、優しい言葉を掛けるのが教師の役目なのに、時として、子どもたちから体調を気遣う優しい言葉をいただくこともありました。

 子どもたちの純粋な心に触れ、教師としての幸せとやり甲斐を噛みしめたものです。

 校長になり、自分の学級ではなく、学校全体へ目を向けるようになります。子どもたち一人ひとりとのふれあいやかかわりも、学級担任をしていた時に比べれば当然、薄く、広くなります。

 しかし、学年に関係なく、いろいろな子どもたちから「校長先生」と声を掛けられ、時にお手紙や折り紙の作品などをいただく幸せに恵まれることがしばしばあります。

 先日も国語の学習で、取材文を書くという単元で、3年生の子どもたちから取材を受けました。子どもたちの純粋な疑問やストレートな表現に、微笑ましくなる場面もありました。

 そして、数日後に報告文と丁寧なお手紙を校長室まで届けてくれる子どもたち。一人ひとりのお手紙と報告文に目を通しているうちに心の中にあたたかいものが込み上げ、広がっていきます。

 子どもたちの優しさに触れ、校長になった今でも自らを振り立たせる気概が漲ってくるのを感じます。

 子どもたちの優しさは、心に溜まった疲れやよどみをきれいに洗い流してくれる力があります。子どもたちに感謝の気持ちでいっぱいです。

 ありがとう、大切な教え子たち!

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