教師ー65 情熱
◆ものごとを進めようとすると、必ずと言って良いほど困難に遭遇します。その時、諦めるか、やり遂げられるか、その差は“情熱”にあるのではないでしょうか。
学校という職場では、授業を行うだけでなく、事務仕事や会議など外からは見えない仕事に追われています。そして、学校の仕事、校務を分掌し、分掌主任を中心として、ものごとを進めていくシステムになっています。
しかし、その分掌にも仕事の軽重があり、1年間通してほとんど仕事のない分掌もあれば、運動会などの一大行事を担当している分掌もあります。
学校の推進力となっている教師は、仕事が頻繁にあり、重要な分掌の主任を校長から命課されます。
中には、達成させることが困難なミッションを受けることもあります。どのように可能なラインを見出し、計画を推進するのかは、主任の腕にかかっています。
昔は、困難なミッションを克服するのは能力だと思っていました。困難を前にして諦めてしまう教師には、能力がないのだと。
しかし、最近は能力よりもそのミッションをやり遂げようとする“情熱”の有無である、と考えるようになりました。“情熱”のある教師の仕事には、魂がこもっています。子どもたちへの愛情もあります。
決して投げやりな計画を立てることはありません。計画通りに進まない時でも、達成へのラインを読み、達成するまで繰り返すことができるのです。
“情熱”のある教師は常に自分を発憤興起させることができる気力を持ち備えています。
これは、私の経験から語れる真理です。