学校教育ー117 感動とは
◆音楽会で1年生から6年生までの合唱や合奏を聴いていると小学校の発達段階がよく分かります。そして、学年が進むに連れて、表現力が高度になり、感動のボルテージも次第に上がっていきます。
今回の音楽会では、どの学年にも工夫が感じられ、大変感動しました。
そして、5年生の合奏が始まった瞬間に、私の感動の針は振り切れました。
曲は、昔からよく知っている「名探偵コナンのテーマ」です。
なぜ、自分があそこまで感動したのでしょうか?
知っている曲だから? 合奏に迫力があったから?
一番の理由は、今までの過程を知っているからなのかも知れません。当初、5年生の練習を聴いた時には、自分が知っている「コナン」ではありませんでした。どこか、リズムが異なるのです。
何度か練習に足を運ぶと、教師たちの熱い思いを子どもたちに伝えている様子を見ることができます。
そして、本番。私の知っている「コナン」の演奏が見事に繰り広げられているのです。
その後の合唱では、男性の教師が熱く、指揮をしている姿に目頭を熱くしました。
一音にこめられた“まごころ”が視覚からも伝わってきたからです。
いよいよ、最後の6年生の合奏。子どもたちが登壇する場面から胸が熱くなりました。この学年でも教師たちの熱い指導の過程が思い出されてしまうのです。
そして、「アフリカン・シンフォニー」の合奏が始まると、もう冷静ではいられなくなりました。その後の合唱でも同様です。
心が震えるくらいの感動をいただきました。
私が感動する条件とは?
それは、教師と子どもたちとの今に到るまでの過程、教育の過程を知っていることなのかも知れません。「あの状況から、ここまでできるように成長した」という喜びが感動に結び付いているのです。
さらには、教師と子どもたちとの間に感じられる心の絆、そこにいる全員が真剣な眼差しで取り組んでいる姿、そこに感動しているのだろうと思います。
教育とは、教師と子どもたちとの心の絆を結ぶ尊い営みです。その絆が目に見えるくらい、耳に聞こえるくらいに具現化された時、教師は深く感動するのではないでしょうか。

