諸刃の刃 「教育は愛」No.546

体育授業

体育授業ー43 諸刃の刃

◆体育授業では、できた・できない、勝った・負けたが友だちの前で明らかにされてしまう特徴をもっています。特に、ボールゲームでは勝敗の行方が子どもたちの人間関係に大きな影響を及ぼします。

 “勝敗”に対する正しい態度を学習できれば、勝っても負けても友情は深まります。

 しかし、ひとつ間違えれば、勝てなかったことを自分のチームのメンバーの所為にしたり、相手チームのプレーの所為にしたり、果ては審判の所為にしたりして肯定的な人間関係が築けない状況となってしまいます。

 このようなことから、体育授業は、しばしば、「諸刃の刃」という表現をされることがあります。

 私も担任時代、体育授業を進める上で“勝敗”に対する態度の指導には慎重を期したものです。勝っても、負けても、相手チームへの感謝を表現し、肯定的な人間関係が築けるように配慮しました。

 ゲームの“勝敗”が、マイナスに影響してしまう場合は、教師が“勝敗”のコントロールを子ども任せにしてしまう場合です。

 勝っても、負けても、勝敗という結果のみを記録し、勝ったこと、負けたことの価値観を指導していないのです。

 しかも、“勝敗”に対する態度を正しく学習させるためのチーム編成ができていない場合が多いのです。チーム編成さえも子どもたち任せにしてしまっているのです。

 このような状態で、ゲームを学習すれば、休み時間や放課後に行っているゲームと何ら変らなくなってしまいます。

 授業とは、意図的計画的に行うものです。

 ましてや「諸刃の刃」となる体育授業では、チーム編成、ルールづくり、ゲームの場づくり、ゲーム前後の挨拶に到るまで丁寧に計画し、指導する必要があるのです。

 教師の働き方改革が叫ばれている令和の時代でも、このことをもっと十分に意識しながら入念に授業を計画し、指導に臨むことが教師には求められていると思います。

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