ふてくされてしまう厄介な人 「教育は愛」No.85

コラム

コラムー15 何かとふてくされてしまう厄介な人

 自分の思い通りにならないとすぐに感情を表に出し、投げやりな態度をとる人がいます。厄介です。 

 小学校低学年の教室では、この手の厄介な子どもたちが溢れています。成長とともに「ふてくされる」という行為には歯止めがかかるものです。しかし、社会人になってもふてくされてしまう人が時々います。困ったものです。

 「いい歳して、なんでふてくされてるの?」

 理由のひとつには稚気があるでしょう。「ぼくは嫌だ、絶対に嫌だからね。」と幼子が母親にアッピールする構図そのままです。外見は大人でも、心は子どものまま、幼いのです。 

 プライドが高すぎることも理由のひとつに挙げられるのではないでしょうか。

 特にエリート街道を進まれ、職位がそれなりに上がった時、自分の意見に異を唱える部下がいると「俺を誰だと思っているんだ!」と言わんばかりの目で周囲を睨み、最後には「勝手にしろ!どうなっても俺は知らないからな」と脅しにも似た捨て台詞を残して立ち去ってしまう。稚気よりも手のかかる人です。

 このような厄介な人とはどうのようにお付き合いすればよいのでしょうか?

 できれば、お付き合いしたくないですね。行動を共にしていいことはひとつもないでしょう。

 しかし、仕事関係や親戚にこの手の人がいたとしたらどうしたらよいでしょう? 

 絶対にしてはならないことはハッキリしています。それは、真正面からこの人に反対意見を言わないことです。ましてや、会議等の衆人環視の中で反対意見を言おうものなら、爆薬の前でライターで火をつけるようなものです。

 このような厄介な人に反対意見を言おうと思ったら、繰り返し、小刻みに反対に結び付くような情報を提供をすることです。そして、あたかも、厄介な人がご自身で意見を修正したと思わせるよう、ヒントをパーツにして提供するのです。手間も時間もかかりますが、仕事をうまく遂行するにはこの手に限ります。

 しかし、どこまでも慎重に行うことです。ライオンの首に鈴を付けるようなものですから、慎重に慎重に、決して焦ってはいけません。ちなみにライオンも食後の満腹時は、比較的大人しくなり、チャンスも広がります。要は、タイミングを見計らうことも大事なことです。

 ゴルフをしていて、パットを外しパターを放り投げ、「もうやる気なくなった。」と明らかにふてくされてしまう稚気が旺盛な人と一緒だったら? 

 決して慰めようとしたり、フォローしないことをお勧めします。気付かぬ振りを決め込んで、自分のゴルフに集中するのです。間違っても「あ~、俺もだめだ。今日はゴルフにならないな!」などと同調しないでください。どこかの国に「おぼれた犬を助けようとするな。」という諺があります。自分までおぼれてしまいます。

◆仕事以外のお付き合いで、ふてくされてしまう厄介な人と一緒だったら?

 気付かぬようにして、自分のペースを守り、お別れする時刻まで辛抱することでしょう。

 鳴らないスマホ片手に、「すみません急用ができちゃって・・・」と、お別れする時刻を早めることも得策かも・・・

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