授業研究・心に残るターニングポイント 7  客観的な尺度を持つ 「教育は愛」No.186

教師

教師ー14 心に残るターニングポイント(7)客観的な尺度を持つ

◆これは、高橋健夫先生の研究室の皆さんからいただいた教訓です。

 髙橋健夫先生の研究を知る前は、自分の授業を振り返る時には、自作のアンケートを作成して検証していました。

 しかし、自作の裏には、客観性もなく、ある種の設問を操作して、自分の都合のよいように子どもたちの意見を誘導していたのかも知れません。

 自作のアンケートによる検証では、客観性が担保されずに、研究会等で発表してもどこか信憑性に欠けてしまう者です。

 髙橋健夫先生の研究室では、すでに何千人もの児童生徒から得た回答を基に、一般化された評価法が確立していました。「形成的授業評価法」です。

 この授業評価法を知ってから、自分の体育授業を客観的に自己評価することができるようになりました。そして、その評価法の結果は、日本中、どこの教師が実践した体育授業とも比較検討することができるのです。

 髙橋健夫先生の研究室では、この授業評価法の他にも、信頼できる客観的な評価法が複数存在しました。これらの授業評価法を活用し、自分の実践を謙虚に振り返ることにより、私の体育授業研究は、さらに新しい段階へと進むことができたのです。

 この授業評価法に出会わなければ、私の授業研究は、独り善がりの自分の主観に左右されず頼りない研究の域を脱することはできなかったでしょう。

 教師に必要な授業評価法、それは、客観的に自己を謙虚に振り返りながら、授業力を深化させる上で不可欠なアイテムだと思います。

【ターニング・ポイント7】

 独り善がりの授業研究に陥らない!

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