学校教育ー154 週に2コマの「余白」が、学校の未来を変える
■ なぜ今日、このテーマなのか
中央教育審議会が次期学習指導要領に向けて示した「調整授業時数制度」。 年間最大70コマ(週2コマ程度)の裁量的な時間を学校が生み出せる—— このニュースに、教育者として心が大きく揺れ動いたからです。
■ 日本の学校は「時間との戦い」に追われてきた
これまで日本の学校は、 決められたカリキュラムを、決められた時間数で、決められた通りにこなす。 まさに 「時間との戦い」 の中で教育を進めてきました。
そこに生まれる、週2コマの「自由な余白」。
もし私が今も現役の校長だったら、この時間をどう使うだろうか—— そう考えるだけで、胸が高鳴ります。
■ 目先の“穴埋め”に使うだけではもったいない
ニュースによると、この余白は
- 子どもの実態に応じた学習の枠
- 教員の研究・研修の枠
として使えるとのこと。
しかし、 「国語が苦手だから国語を増やす」 「算数の補習に充てる」 といった、目先の穴埋めだけに使うのは、あまりにももったいない。
■ 校種縦断のつながりに使うという発想
私が校長なら、前回のブログ(No.754)で書いた 「校種縦断のつながり」 のために、この週2コマを活用したいと思います。
● 例1:幼稚園の先生を小学校に招く
小学校1年生の最初の数ヶ月、週2コマを使って幼稚園・保育園の先生方に来校していただく。 そして、幼稚園教育の「5領域(健康・人間関係・環境・言葉・表現)」をベースにした活動を、小学校の担任と一緒に創り上げる。
● 例2:小学校の先生が幼稚園へ出向く
逆に、小学校の先生が週1時間、隣の幼稚園に出向き、園児と外遊びをしながら「育ちのバトン」を肌で受け取る研修にする。
こうした取り組みは、 教科という四角い枠に子どもを当てはめる前に、幼児教育の温かいエッセンスを小学校のスタートに染み込ませる という大きな意味を持ちます。
■ 裁量が与えられるということは、理念が問われるということ
学校に裁量(自由)が与えられるということは、 同時に 「その学校が何を大切にしているか」 が問われるということでもあります。
詰め込みの教育から、 つながりと深みの教育へ。
週2コマの余白は、学校が本来の「愛ある教育」を取り戻すための大きなチャンスです。
☆読者への問いかけ
「時間がない」を言い訳にしない時代がやってきます。 あなたの学校なら、この週2コマにどんな未来を描きますか。
#調整授業時数 #次期学習指導要領 #カリキュラムマネジメント #幼小連携 #未来にGrande #教育は愛 #元校長先生のひとりごと
