学校教育ー75 いじめ撲滅
◆私がお世話になっているさいたま市では、6月を「いじめ撲滅月間」と位置付けて、市立学校全てで、いじめ撲滅に取り組んでいます。いじめは、人として絶対にしてはならない行為であり、許してはいけない行為です。
今月の校長講話朝会でも、いじめは絶対に許さない、いじめを撲滅しよう、と子どもたちへ語らせていただきました。
子どもたちの中には、いじめとはどのような行為なのか、理解できていない者もいるのではないでしょうか。
暴力によるいじめ、言葉によるいじめ、からかいによるいじめ、嫌がらせによるいじめ、仲間はずれによるいじめなど、これらのいじめの行為について具体的に子どもたちに理解させる必要を感じています。
指導しても、繰り返しいじめ行為をしてしまう子どもは、自分のしているどの行為がいじめに該当するのか、しっかりと理解できていないのです。その場を先生や大人から叱られることにより、頭を下げているだけなのではないでしょうか。そのように思う場面にしばしば遭遇します。
いじめとは、心の接点の病だとも言われています。友だちと気持ち良く関わることができない病だと言ってもよいでしょう。ですから、友だちとの正しい関わり方を具体的に指導してあげることです。そして、いじめに該当する関わり方とは何なのか、理解させた上で、絶対に許せない行為であることまで理解させる必要があります。
友だちとの好ましい関わり方、それは、学校教育で子どもたちに学ばせるこの上なく大切な教育内容だと思います。
人は、人と支え合いながら、社会で生きていくのですから。