管理職ー59 退く時は自ら決せよ
◆「進むは人任せ、退く時は自ら決せよ」
この言葉は、『峠』(司馬遼太郎氏著)の主人公、長岡藩家老、河井継之助の言葉だと言われています。素敵な言葉だと思います。
若い頃は、我武者羅でした。しかし、いろいろな職場で人間関係を学ばせていただくうちに、人事に関する自分の考え方が明確になりました。
それは、「55歳を過ぎたら、自分の人事に希望を口にしないこと」これは、自分の中にあるひとつの美学だと考えています。
事実、その通りを貫いてきました。
そして、退く時は、自分の意志で退くことを心に決めていました。
幸い、私は再任用校長だったため、来年度の選考面接を辞退すれば、そのまま任期満了となるのです。自分の意志で、校長職を退くことができます。
2025年6月3日に人生の師、長嶋茂雄さんがご逝去された時、私の校長職辞意は、固まりました。
気力、体力は、まだ残っているものの、“時が来た”という思いが強くなったのです。
終わりの鐘の音がハッキリと聞こえたのです。
「退く時は、自ら決せよ」
2025年度の日々は、感動的なドラマが続きました。
そのドラマの中で校長としてのベストを尽くしながら、自分が本年度でこの学校を去ることが、自分の中でも半ば信じられなくなることもありました。
しかし、後戻りはできません。
悔いの無い、41年間の教育公務員生活でした。
そして、ご縁をいただいた“新しい道”を一歩ずつ歩ませていただいています。
これから先は、進むことも、退くことも、自ら決めて生きて行こうと考えています。
