箒で掃く 「教育は愛」No.657

職場

職場ー82 箒で掃く

◆勤務している幼稚園では、毎朝、清掃タイムがあります。教職員全員で園庭、正門付近、園に通じる道路を一斉に掃き清めるのです。心地よい箒で掃く音が静かに響きます。

「学校生活を気持ちよくスタートするためには、箒で運動場や正門を掃くことです」

こうアドバイスしてくださった先輩がいました。

 確かに、朝、子どもたちが登校する前に箒で運動場や正門付近を掃いていると、気持ちが清々しくなるのを感じます。

 そして、きれいに掃き清められた運動場や正門付近を見た子どもたちには、整然とした美しさ、清らかさが自然と伝わったものです。

 幼稚園でも、きれいに掃き清められた正門から園庭へ、そして、教室へ向かう子どもたちと保護者の姿には、自然と“生気”が感じられます。

 私は、体育主任時代、運動場にブラシをかけることを日課としていました。

 教頭時代は、毎朝、雨の日でも箒で正門付近を掃いたものです。

 そのブラシの音や箒で掃く音を耳で聞き、きれいになった運動場や正門付近を目で見ているだけで、一日の意欲が湧いてきたものです。

 お寺では、僧侶が毎朝、本堂や廊下を雑巾がけしたり、境内を箒で掃いたりしています。

 これらは、修行の一部なのでしょう。

 教職員の朝の清掃タイムも、見方によっては、ひとつの修行と言えるかも知れません。

 子どもたちの一日の生活が実りあるものとなることを願って、謙虚に自分を見つめ、清掃という行動を行う。

 子どもたちを迎えるための心と体のスイッチをONにする意味でも、朝の清掃は意義あるものである、と私は考えます。

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