教師ー106 名刺
◆以前、教師の常識を問われるコラムがありました。
「先生は、名刺を持っていないものなのですか?」という問いにある教師が次のように答えたそうです。「名刺を持つ教師の心理。それは、自己満足と自己顕示欲です。周りの教師も呆れていることが多いものです」
この返答を聞き、質問された方は「教師の世界の非常識に驚いた」ということです。
確かに、学校の教師は、名刺を持たない者が多いのは事実です。
管理職になって初めて名刺を作ります。それは、管理職になると学校以外の外部のいろいろな方と接するためです。
外部の方とお会いすると当たり前のように名刺交換をして、自己紹介をします。
初対面の方と接する時には、名刺交換することが社会の一般的な常識となっています。
それなのになぜ、一般の教師は名刺を持たないのでしょうか。
名刺が無くても、自分の名前を分かってもらえると思っているのでしょうか。
それとも、冒頭の返答した教師のように、名刺を持たないことが教師の謙虚な姿勢であると考えているのでしょうか。
私は、ここに学校というきわめて閉ざされた社会で教師が生きている所為ではないかと考えます。もっと言えば、社会に目が向けられていないのです。
一般の教師でも外部の方との接触はあります。旅行業者、教材業者、地域の方々など、仕事の上で接触することはあるのです。
その時に、名刺をお渡しすることによって、自分の氏名と連絡先を相手に開示することができるのです。
初対面の人の氏名や連絡先を正しく知ることは簡単そうで結構難しいものです。
だからこそ、名刺交換をして、互いの氏名や所属を明らかにして、連絡先を確かめるのです。これは、社会人なら年齢に関係なく、普通にしていることなのです。
そのことに気付かないでいるうちは、「学校の先生は非常識ですね」と言われ続けてしまうのかも知れません。
そして、本来なら、名刺は学校で用意して、全ての教職員に配付するべき物なのかも知れません。
コラムを思い出しながら、そんなことを考えていました。

