非認知能力 「教育は愛」No.733

学校教育

学校教育ー148 非認知能力

近年、学校教育の現場でも「非認知能力」の重要性が盛んに語られるようになりました。 先日、幼稚園教諭を前にした大学教授の講演でも、その大切さが強調されていました。

非認知能力とは、テストの点数やIQのように数値化できる「認知能力」とは異なり、

  • 意欲・好奇心
  • 忍耐力・自制心
  • 協調性・コミュニケーション力

といった、個人の心や行動に関わる幅広い力を指します。 文部科学省も「学びに向かう力・人間性等」として、知識・技能と同等に重視しています。

非認知能力は多岐にわたりますが、大きく3つに集約できます。

  1. 気付く力
  2. やり抜く力(GRIT)
  3. 人間を理解し、関係を調整する力

この中で、私が子どもたちに最も身に付けてほしい筆頭は、やはり 「やり抜く力(GRIT)」 です。 そしてこれは、子どもたちだけでなく、現場の教職員にも求められる力だと考えています。

<困難に直面したとき、どう向き合うか>

学校でも社会でも、困難に直面する場面は必ず訪れます。 そのときに、

  • 挫折して逃げ出すのか
  • 諦めずに工夫して立ち向かうのか

この違いが、社会に出てからの大きな差となります。

だからこそ、子どもたちには意図的に 「少し困難な課題」 を経験させることが重要です。 自然体験の中で、友だちとの協働の中で、日々の学習の中で。 自分なりの解決方法を見出す経験を積ませることが、やり抜く力を育てます。

<若い教師にも求められる「壁を越える経験」>

教職員についても同様です。 特に経験の浅い若い教師には、学級経営や校務の中で、一筋縄ではいかない場面を乗り越えてほしいと願っています。

人は壁を越えることで、自己肯定感や自尊心を高めていきます。 逆に、壁が立ちはだかるたびにすぐ諦めてしまうと、やり抜く力は育ちません。

昔から「若いうちの苦労は買ってでもしろ」と言われるのは、若い時期は心身が柔軟で、失敗しても立ち直りやすいからです。

しかし最近、この「立ち直る力」が弱まっているように感じます。 目に見える認知能力ばかりに目を奪われ、点数至上主義の教育を続けてきた結果、やり抜く力を育む機会を逃してきたのではないでしょうか。

☆今こそ、非認知能力を育てる教育へ舵を切るとき

子どもの頃から段階的に、非認知能力、なかでも 「やり抜く力(GRIT)」 を丁寧に育てていく教育へ。

今こそ、教育の舵を大きく切る必要があると考えています。

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