教師ー103 教育観を拡げる
◆管理職になると、担任のように子どもたちと直接的に関わることが少なくなります。
そのことから、管理職になると子どもたちを指導するのではなく、教職員を指導する立場になる、と表現された方も少なくありません。
確かに、管理職は教職員のことも指導する場面は避けて通れません。
しかし、子どもたちと直接的に関わることが皆無となる訳ではありません。
私は、最後の勤務校でできるだけ子どもたちと直接的に関われるよう努力しました。
朝会や行事での挨拶だけでなく、日々の教育活動の中で子どもたちと接する機会を意図的につくりました。
朝の学区回り、挨拶運動、教室訪問、休み時間の運動場、そして、開放した校長室。
特に効果が見られたのは、校長室の開放でした。
扉には暖簾をかけ、窓は常時開けていました。
校長室を訪ねてきた子どもたちには、ソファに座ることを勧め、そこでいろいろなお話しを聞き、会話を楽しませていただきました。
私は、校長である前に、一人の教師で在りたかったからです。
30分間あった業間休みや放課後は、学年を問わず、毎日のように子どもたちが訪問してくれました。
教室へなかなか入れなかった子どもも、校長室でお話ししたり、勉強したりすることもありました。
校長室は、特別な場所ではなく、学校の中のひとつの教室、校長も子どもたちを指導する一人の教師、これが私のコンセプトでした。
このコンセプトを実現するためには、39年間の教育委員会事務局勤務を含めた教職経験を要しました。
自分の中の教育観を絶えずアップデートして、行き着いたコンセプトです。
教師は、日々変わりゆく社会の中で、自らの教育観をアップデートさせ、拡げていく努力をする必要があると考えています。
今、幼稚園の園長として勤務する中で、自分が今まで気づけなかったことを、ものすごい勢いで感じ、日々、アップデートしているところです。
私の教師として、教育者としての「教育観」は、まだまだ、拡がり続けています。
まるで、膨張し続ける大宇宙のように・・・? 格好良く言い過ぎたでしょうか?
