学校教育ー149 話を聞く力
◆人の話を聞ける子どもは、話すのも上手だし、理解も深い傾向が見られます。
今日は、園の体操教室で、運動会に向けた組体操の練習が始まりました。
その様子を参観したのですが、子どもたちが体操の先生のお話を集中して聞いている姿に、深く感心させられました。
<考え、表現するためには、まず人の話をしっかりと聞くことが必要です>
学校の授業でも、教師の話をきちんと聞いている子どもは、その後の活動も正確で、理解がどんどん深まります。
時折、塾で既に学習しているからと、学校の授業が始まると「そんなの知っているよ」と安心してしまい、まったく話を聞かない子どもも見受けられます。
しかし、学校の授業は、塾の講義のように知識や解法を習得させるためだけの営みではありません。
友達との協働やアクティビティも重視されるため、話を聞いていないと、その後の活動に支障をきたしてしまうこともあるのです。
<これは大人にも同じことが言えます>
他人の話に耳を傾けず、自分のことばかりペラペラと話す人とは、深い情報共有ができません。
やがて周囲からの信頼も失ってしまうでしょう。
人は、誰かの話を聞きながら、頭の中で情報を整理し、「自分が次にどう動くべきか」を考えます。
つまり、注意深く話を聞くことこそが、最も大切なインプット(情報収集)なのです。
このインプットが不十分なままでは、相手の意見を踏まえた上での「自分の意見」を組み立てることはできません。
今日の子どもたちは、先生のお話を本当にしっかりと聞いていました。
頭の中で動きをイメージできていたからこそ、予定よりも多くの組体操を練習することができたのです。
学力や技能を向上させるためには、まず「聞く力」を育てる必要があります。
自分の頭で思考するためには、他者の言葉を受け止めて整理するプロセスが欠かせません。
そう言えば、教員の世界でも・・・
研究協議会で真っ先に発言する人よりも、周囲の意見をじっくり聞いた後、途中から静かに意見を述べる人の方が、圧倒的に内容が濃かったような……。
やはり「聞く力」こそが、すべての学びの土台ですね。
