小さな大投手!石川雅規投手!「教育は愛」No.806

生涯学習

生涯学習ー165 小さな大投手!石川雅規投手!

「愛される人になりなさい」 古田敦也の教えを胸に――小さな大投手が証明した「信じて待つ」教育の力

 今週、野球界のみならず多くの人々の胸を熱くした大きなニュースがありました。 東京ヤクルトスワローズの 石川雅規投手 が、現役引退を発表したのです。 球界最年長左腕として、46歳まで泥臭くマウンドに立ち続けたその姿は、 寂しさを伴いながらも、どこか神聖な美しさをまとっていました。

 25年間という果てしない道のりを歩み切った彼の言葉には、 私たち教育に携わる者が決して忘れてはならない 「教育の本質」「愛のあり方」 が凝縮されています。

◆ 古田敦也が新人・石川雅規に贈った言葉

 石川投手は引退会見で、プロ1年目のキャンプで古田敦也氏から授かった言葉を振り返りました。

 「怪我をするな。怪我をすると大好きな野球ができなくなるぞ。 そして、みんなから愛されるような選手になりなさい」

 まだ何の結果も残していない新人に対し、 古田氏は「勝て」とも「技術を磨け」とも言いませんでした。

彼が説いたのは、

  • 大好きなことを続けられる心身を守ること
  • 人間性を磨き、愛される人になること

この二つでした。

これこそが、まさに 教育の原点 ではないでしょうか。

◆ 大人の「見立て」が子どもの未来を決める

 石川投手は、プロの世界では小柄な 167センチ。 周囲から「プロでは厳しいのでは」と見られることもあったはずです。

 しかし古田氏は、彼の目に見えない強さを誰よりも見抜き、こう語っていました。

 「体の小さいやつほど、心が強いんだ」

 大人が子どもをどう「見立てる」か。 その眼差しの中にこそ、本物の愛があります。

 「この子は環境に負けない強い心を持っている」 そう信じ切って言葉にして肯定してあげること。

 その絶対的な信頼が、子どものセルフイメージを書き換え、 未来を生き抜く無限のエネルギーへと変わるのです。

◆ 勝ち星188、敗戦194――それでも愛された理由

 石川投手は会見で、自身の 188勝 とともに 194敗 にも触れ、

 「それだけマウンドを託していただいた証。誇りに思う」

と語りました。

 負けた数の方が多くても、なおマウンドを任され続けた。 ファンにもチームメイトにも愛され続けた。

 それは彼が25年間、古田氏の教え 「愛される人になりなさい」 を愚直に守り、体現し続けたからに他なりません。

 私は、彼がこれほど長く第一線で戦い抜けた理由は、 毎日のマウンド、毎日の練習に 「命」を懸けていた からだと確信しています。

 石川投手の覚悟と25年間の努力、活躍は、私自身のモットーでもある 「一日一生」 の覚悟と重なり、深く感動しました。

◆ 今日という一日を、どう生きるか

 その日流した汗、向き合った一球、交わした言葉。 そのすべての積み重ねの果てにしか、本物の未来は創られません。

 石川投手のあきらめない背中は、 私たちに静かに問いかけているように思います。

「今日という一日を、あなたはどう生きるのか」

◆ 大人の言葉の愛は、子どもの北極星になる

 大人が注いだ言葉の愛は、何十年経っても色褪せません。 子どもの人生の北極星となり、進むべき道を照らし続けます。

 今、私たちの目の前にいる子どもたちにも、 目に見えない無限の可能性が眠っています。

 大人が先回りして限界を決めず、 「あなたなら大丈夫」 と信じて伴走すること。

 その積み重ねが、子どもたちを未来へ Grande(堂々と) 歩ませる力になるのです。

 石川雅規投手、今まで感動を有難うございました!

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