次の100年へ紡ぐバトン 「教育は愛」No.791

教育

生涯学習ー163 次の100年へ紡ぐバトン

〜大宮高校創立100周年と「自主自律」の愛〜

◆私の母校である埼玉県立大宮高等学校が、今年、創立100周年という偉大な節目を迎えました。

1927年(昭和2年)に成均学園高等女学校として産声を上げてから一世紀。 地域に愛され、時代と共に変化を遂げながら、 今や県内トップランナーの進学校へと成長した母校の歩みに、 深い敬意と喜びを禁じ得ません。

◆ 新しい正門に感じた「歴史」と「未来」

記念事業の一環として新しくなった正門をくぐると、 100年の歴史が持つ重みと、未来へ向かう新しい風が同時に流れているのを感じます。

今回の100周年記念事業で、私が何より感銘を受けたのは 「生徒たちの主体性」です。

横断幕、スローガン、ロゴマークのデザインは、 学校から与えられたものではなく、 現役生たちの有志ワークショップや実行委員会が中心となって議論を重ね、 自ら作り上げたものだそうです。

ここに、大宮高校が伝統として掲げる 「自主自律」の精神が、 今もなお脈々と、そして鮮やかに息づいていることを見ました。

◆ 生徒が示した「地域への感謝」という愛

生徒たちが自ら、 「これまで地域に支えていただいた感謝」を形にしようとする姿勢。

これこそが、大高(おおこう)の教育が結実した美しい姿であり、 学校と生徒の間に流れる “教育の愛” そのものです。

◆ AI時代・VUCA時代に輝く「自主自律」

現代は、予測困難な「AI時代」「VUCAの時代」と呼ばれています。

知識を記憶するだけの学びから、 自ら問いを立て、仲間と協働し、 答えのない課題に挑む「探究学習」へのシフトが進む中で、 これはまさに 大高生が100年前から実践してきた生き方 ではないでしょうか。

◆ 共学化議論の中で光る“大高スタイル”

近年、埼玉県内では高校の「共学化」をめぐる議論が活発です。

その中で、 男女が互いの個性を認め合い、切磋琢磨しながら 「勉強と部活の高レベルな両立」 を果たす大宮高校のスタイルは、 多様性教育の理想郷(ロールモデル)であると確信しています。

単に実績を追うのではなく、 人間力をタフに育てる環境があるからこそ、 卒業生(大高人)は社会の様々な分野でリーダーとして活躍できるのです。

◆ 伝統とは、形ではなく“精神”を更新すること

伝統とは、形を守ることではなく、 精神を更新し続けること。

新しくなった正門は、 次の100年を生きる後輩たちをいつでも温かく迎え入れ、 そして世界へと送り出す出発点となります。

◆ 100周年、本当におめでとうございます

大高の「自主自律」の灯が、 これからも未来を照らし続けることを願って。

未来にGrande! 教育は愛。

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