生涯学習ー138 平知盛
◆平知盛の勇気と知謀は、後の世まで伝えられ、数多くの物語にもなっています。
今日、平知盛を主人公にしたミュージカルの2回目を観劇してきました。
壇ノ浦の戦いで、知盛の最期の言葉が大変印象的でした。
「栄華も、敗走も、愛した者の顔も・・・見るべきものは全て見た・・・」
こう言って、最期を遂げた知盛。
いろいろ調べて見ると、壇ノ浦の敗北が決まると、知盛は「見るべき程の事は見つ」と語ったと伝えられています。
そして、鎧を二枚身につけ、碇(いかり)を体に巻きつけて海へ身を投じたそうです。
享年34歳。
その毅然とした最期は、武士の美学を体現したものとして、平家の栄華を象徴する武士の姿として、後の世に長く語り継がれました。
平氏最後のヒーローです。
2回目の観劇でしたが、一ノ谷の戦いから壇ノ浦の戦いに至るクライマックスでは、やはり涙を流さずにはいられませんでした。
栄華を極め、清盛亡き後、平氏一門の事実上のトップとして決死の覚悟で一門の名誉を守ろうとした知盛の姿には、どこか、忠臣蔵の大石内蔵助に通じるものを感じます。
そして、最早これまで、という段に至って、みじめに逃げ惑うのではなく、果敢に戦い、最期には、名言を遺して、自ら海へ身を投じた姿は、本能寺の変の「是非に及ばず」の織田信長に通じるものも感じます。
知盛、内蔵助、信長・・・その一連の行動には、日本人の潜在意識の中に埋め込まれている武士の血を呼び起こさせる何かがあるのではないでしょうか。
言い訳は不要! ベストを尽し、来るべき時を迎えたら、潔く散っていく美学・・・
今、言い訳ばかり並べる人が多くなりました。笑止千万!
「是非に及ばず。見るべきものは全て見た・・・」
そして、「あら楽し 思ひは晴るる 身は捨つる 浮世の月にかかる雲なし」と爽やかに言い放つ人生を全うしたいものです。

