生涯学習ー166 海を渡って30号!若き大砲たちに学ぶ「新しい環境で輝く力」
◆ 歴史的快挙のニュースから
メジャーリーグから、日本中に大きな勇気を与える素晴らしいニュースが届きました。 なんと、日本人メジャーリーガー3人が同時に「シーズン30本塁打」を達成するという、史上初の快挙です。
何年もメジャーの第一線で打ち続ける大谷翔平選手(ドジャース)はもちろん異次元ですが、今回特に私の心を揺さぶったのは、海を渡ってわずか1年目で30本の大台を突破した 村上宗隆選手(ホワイトソックス) と 岡本和真選手(ブルージェイズ) の「若き大砲たち」の姿でした。
◆ 彼らが直面した“見えない壁”と、愛される力
言葉も文化も違い、移動距離も桁違い。 データや技術だけでは、1年目から結果を出すことは到底できません。 彼らが持っていたのは、異次元の 環境適応力、そして周囲に飛び込んでいく 素直さ でした。
ブルージェイズの主砲となった岡本選手は、持ち前のユーモアと飾らない人柄で、瞬く間に現地のファンや同僚の心を掴みました。
メジャー初の1試合2発を放った際には、 「今日は試合前にケサディーヤを食べていなかった。もし食べていたら3本目も入っていたかも」 と語り、現地ファンを爆笑させたエピソードもあります。 彼が本塁打を打つと、ベンチでチームメイトが“日本式”の熱い祝福で迎える光景も印象的です。 スーパースターのゲレーロJr.選手からも「素晴らしいし、本当に面白い男だ」と絶賛されています。
村上選手も同様です。 英語に苦労しながらも、自ら積極的に輪に入り、身ぶり手ぶりでコミュニケーションを図りました。 異国の地でプレッシャーに押しつぶされず、のびのびと豪快なスイングを続けられたのは、 新しい環境を恐れず、自ら“愛される存在”になろうとした努力 があったからに他なりません。
「日本ではこうだった」というプライドを一度リセットし、 新しい文化をリスペクトして素直に溶け込む。 その姿勢が周囲の心を動かし、1年目からの大輪の花へと繋がったのです。
◆ 子どもたちの「新しい世界」と重ねて
この姿は、私たちが教育している大切な子どもたちの未来にも、そのまま重ね合わせることができるのではないでしょうか。
子どもたちはこれから、進学、進級、就職など、何度も「未知の新しい環境」に飛び込んでいきます。 その時、私たち大人はどのようなアドバイスをしてあげられるのでしょうか。
過保護に「失敗しない安全な道」を用意することではありません。 本当に必要なのは、彼らのように どんな環境でも自分を開き、周囲と手を携えて馴染んでいける力(適応力) を信じて育むことです。
◆ 「教育は愛」のメッセージ
村上選手や岡本選手が異国の地で愛され、躍動できた背景には、 「あなたならどこへ行っても大丈夫」 と信じて送り出した指導者や家族の存在があったはずです。
大人ができる最大の教育。 それは、 子どもの無限の可能性と適応力を信じ、愛を持って世界へ送り出すこと。
新しい環境に不安を抱える子どもがいたら、ぜひ彼らのエピソードとともに声をかけてあげましょう。
「大丈夫。自分を素直に開き、努力すれば、新しい世界の人たちも必ずあなたを愛して、味方になってくれるはずです」
未来に向かって、子どもたちが勇気を持って羽ばたいていけるように。
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