ひとかけらの勇気 「教育は愛」No.675

教え子

教え子ー3 ひとかけらの勇気

◆13年ぶりに教え子のお母さんと再会しました。教え子は、姉と弟です。担任時分ではなく、校長時代の教え子になります。

 姉弟は、空手を習い、その腕前は市や県を越え、日本を舞台にしていました。

 そして、弟がアジア大会で4位に入賞した時、その栄誉を讃え、長嶋さんが大好きな「勝」という文字を色紙に書いて、プレゼントしました。

 嬉しい事に、その教え子はこの色紙を大切にしてくれたそうです。

 そして、以後、空手で中学校、高校、大学で幾つもの輝かしいタイトルを手にし、海外へも遠征し、日本のトップとして大活躍されたそうです。

 お母さんは「千葉校長先生の当時のアドバイスと色紙が息子の励みになりました」と熱く語ってくださり、私も思わず目頭を押さえてしまいました。

 「教師にとって、教え子の活躍が何よりの喜びであり、宝物です」

 このお母さんは、私が当時の学校から転勤した後も、私の職歴をご存じでした。

 そして、3月末の新聞発表で、私が本太小学校で任期満了を迎えたことを知り、どこへ行ったのか気に掛けてくださっていたそうです。

 そんな折、朝の巡回のため、ご自宅の前を幼稚園の防犯ベストを着て、歩いていた私の姿を見かけ、幼稚園の当時の担任に問い合わせてくださったそうなのです。

 このような保護者の方が、お一人でもいらっしゃることは、大変有難いことです。

 そもそも、校長の存在などは、数年もすれば忘却の彼方へ追いやられてしまうものです。

 私だって、小学校時代の担任の先生は覚えていても、校長先生のことは記憶にありません。

 姉弟の小学校では、たった3年間の在職でしたが、既に数人の保護者の方からお声を掛けていただきました。有難いことです。

 お声をかけていただき、その上、素敵なエピソードや教え子の大活躍をお話しいただいたことによって“ひとかけらの勇気”が心に湧いてきました。

 私の教師としての大切な財産です。有難うございます。

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