子どもの変化 「教育は愛」No.739

教師

教師ー113 子どもの変化

毎日子どもたちと挨拶を交わしていると、日々の変化はもちろん、時間や場所によって生まれる「瞬間の変化」に驚かされることが多々あります。朝と昼とで、まるで別人のように見える姿には、いつも新鮮な発見があります。

 かつて勤務していた小学校でも、子どもたちは時間や場所、相手によって微妙なグラデーションを見せてくれました。ただ、年齢が上がるにつれ、自分の変化をあえて表に出さないよう、心に鎧をまとい始める子も増えていきます。

 その点、いま接している幼稚園の子どもたちは実にストレートです。この瑞々しい表現力は、私が特別支援学校で関わってきた子どもたちの姿とも重なります。

 幼稚園の朝、正門前はまさにドラマの連続です。保護者の方と離れる寂しさから、大粒の涙を流して大泣きする子がいます。

 ところが、一歩保育室に入った途端、さっきまでの涙はどこへやら。満面の笑みで「先生、ハイタッチ!」と駆け寄ってくるのです。

 「さっきの子と同一人物だろうか? それとも同姓同名の別人か?」と思わず心の中でツッコミを入れてしまうほど、鮮やかな切り替えです。

 いま私は、この「時間・場所・人」によって変わる子どもたちの姿を丁寧に追いかけています。そこには、彼らの心の変容をつかむ大切なヒントが隠れているからです。大人の物差しでは測れない、繊細で豊かな世界がそこにはあります。

 この領域を深く理解できれば、子どもたちの心により寄り添えるはずです。これまでに培った教育観をベースにしながら、幼稚園での毎日を通して、このテーマをさらに深掘りしていきたいと考えています。

 一人の教育者として、子どもの発達や表現の機微をこれほど細やかに観察できる環境に身を置けることに、いま改めて大きな喜びを噛み締めています。

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