言い訳しない文化 「教育は愛」No.738

職場

職場ー87 言い訳しない文化

◆ロサンゼルス・ドジャースのクラブハウスには、「言い訳しない文化」が根付いていると言われています。 誰かのせいにして逃げ道をつくろうとする選手は一人もいない──そんな記事を目にしました。 選手たちの高いプロ意識、チームの結束力、そして昨年話題になった TEAM EFFORT(チームの絆と努力) の精神は、多くの人々に深い感動を与えています。

 私も校長時代、「他人のせいにしない教育の推進」を学校経営の柱に据えたことがあります。 子どもであれ大人であれ、失敗や間違いは必ず起こります。 人間の成長は、その失敗や間違いの“後”にこそ訪れるものだからです。 私たちは皆、失敗を乗り越えることで成長していきます。

 ただし、そこから真に成長するためには条件があります。 自分の失敗を素直に認めること。 そして「なぜそうなったのか」を自分自身で振り返ること。

 かつて、スポーツ大会で負けた原因を審判のせいにする子どもがいました。 さらに残念なことに、学校対抗の試合で、指導者である教師が審判のジャッジに激高し、敗北の責任を審判に押し付けたという話を耳にしたこともあります。

 もし、成長と次なる成功を本気で目指すのであれば、失敗から謙虚に学ぶ姿勢こそが不可欠です。

 職員室でも、保護者からのクレームに対する不満を滔々と語り、「自分は悪くない」と主張する教師がいました。 確かに、同情したくなるような理不尽なクレームもあります。

  しかし、公道を走る自動車事故と同じで、完全に「100対0」と言い切れるケースは稀です。

 自分側にも改善できる点はなかったか── 常に振り返る「心の習慣」を身につけたいものです。

 職員室の中にこそ、誰かのせいにして逃げ道をつくらない 「言い訳しない文化」 を築き上げなくてはなりません。

 それが実現した時、学校現場にもドジャースのような TEAM EFFORT が生まれます。

 そして、子どもたち、保護者、地域社会から心からの感動と信頼を寄せられる「最強の教職員チーム」になれるはずです。

 いかなる職業であっても、プロを名乗る以上、ドジャースのクラブハウスのような職場を目指していきたいものです。

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