生涯学習ー168 人間は保護色の生き物
◆ 「人間は保護色の生き物。 日頃住み慣れた場所の空気や雰囲気は、あなたの細胞にしみつき、オーラのように発散される。 インテリアや服装は、あなたが思っている以上に大きな影響を及ぼす、重要な要素です」
歌手で俳優の故・美輪明宏氏の言葉です。
この言葉を耳にした瞬間、私は深く共感しました。 人は日々の生活態度や身のこなしが、知らぬ間に「その人らしさ」となり、外へと発散されていく生き物なのだと思います。
■言葉遣いという“保護色”
私が真っ先に思い当たったのは、言葉遣いです。 言葉は、自分の考えや心を相手に届けるための大切な手段です。
だからこそ、できるだけ心地よく、きれいな言葉を選ぶことが、 相手への敬意となり、喜びとなるはずです。
乱暴で粗野な言葉は、心を乱す波動となって相手に伝わり、 そのまま発した人の印象となって人物評へとつながっていきます。
■服装という“保護色”
服装も同じです。 仕事上のオフィシャルな場はもちろん、 不特定多数の人の目に触れる場面でも、 相手に不快感を与えない装いは最低限のマナーだと感じています。
若い頃はあまり意識していませんでしたが、 管理職を経験するようになってからは、 プライベートで街へ出る際にもジャケットを着用するようになりました。
格好をつけるためではありません。 「人に不快感を与えないように」という、経験から導かれた判断です。
ミュージカルを観劇する際も、真夏であってもジャケットとチーフを身につけています。
こうした意識は、人生の師として敬愛している長嶋茂雄さんの姿を 常に心に描いているからこそ身についたものだと思います。
さらに、管理職として多くの方々の前で話す機会や、 スポーツ・芸術の一流の方々と接する機会に恵まれたことも、 自らの言葉遣いや服装を見直す大きなきっかけとなりました。
■インテリアという“保護色”
日常生活で必然的に目に入るインテリアも、心の持ち方に影響を与えます。
パワーのある絵画や書は、ただ眺めているだけで心にプラスの力を注ぎ込んでくれます。 そんなことを思いながら、私は今日も自分の書斎に飾られた絵画や書を静かに見渡しています。
「人間は保護色の生き物」 含蓄に満ちた、心に深く残る言葉です。

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