学校教育ー173 世界が学び始めた「日本の教育の心」 学力を支える、人間形成という宝物
◆先日発表された「PISA2025(国際的な学習到達度調査)」の結果、日本の子どもたちは今回も世界トップレベルの学力を示してくれました。本当に誇らしい成果です。 しかし、私が今回もっとも胸を熱くしたのは、点数そのものではありません。
今、世界の教育界が日本の学校の「人間形成」に強い関心を寄せていること。 この事実こそ、私たちが長年大切にしてきた教育の本質が、国際的に評価され始めた証だと感じています。
欧米の多くの国では、学校は主に「学習を教える場」と捉えられています。 しかし、日本の学校は違います。 その基板には、教育者の愛とビジョンが深く根を張っています。
私は、校長として幼稚園長として、日頃から最も大切にしている教育の基本には「挨拶」「返事」「後片付け」の三つがあります。
- 心をひらく 挨拶
- 心をつなぐ 返事
- 心を整える 後片付け
一見するとシンプルな営みですが、これらを日々の生活の中で徹底することこそ、子どもたちの豊かな人間性の“根っこ”を育てると考えているからです。
◆世界が驚く「日本の運動会」という奇跡
そして今、多くの学校では「秋の運動会」に向けて、熱い練習の日々が続いていることでしょう。 日本の運動会は、世界から見ればまさに“奇跡”のような教育活動です。
ただ競い合うだけではありません。 高学年がリーダーシップを発揮し、低学年を優しく支える。 学年を越えて心を通わせ、汗を流しながら一つの行事を創り上げる。
こうした経験は、子どもたちの社会性や思いやりを育む、かけがえのない「大きな成長の機会」です。 AIがどれほど進化しても、未来を切り拓く力の源となるのは、こうした日々の基本と、行事で育まれる“人とつながる力”にほかなりません。
◆その根底にあるもの――それは「愛」
残暑や雨天の中、現場の先生方は安全に配慮しながら、情熱をもって子どもたちと向き合っておられます。 その営みの底に流れているもの。 それこそが、他ならぬ 「愛」 ではないでしょうか。
運動会という一大行事を通して、子どもたちが心を通わせる瞬間を信じて支えること。 その背景には、先生方、保護者、地域の皆様の温かい眼差しがあります。 その“愛”があるからこそ、子どもたちは安心して心を耕し、未来(Grande!)へと羽ばたく力を養えるのです。
◆「愛」が吹き込まれて初めて、教育は“生きる”
教育活動には、「愛」が入って初めて“生きた教育”となります。 計画されたカリキュラムをただ“こなす”のではなく、そこに愛を吹き込み、先生方自身も楽しみながら取り組むことで、教育観や教育愛はさらに深まっていきます。
その先には、必ず計り知れない「感動」が待っています。
だからこそ、日夜奮闘されている先生方、どうか健康と笑顔を大切に。
子どもたちの未来を育む先生方の“愛”が、これからも輝き続けますように。
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