学校教育ー176 生まれて来た理由=生きる理由
◆人は何のために生まれて来たのか。 森信三先生は「人は、仕事を通して社会に貢献するために生まれて来た」と語られています。 この一節に出会った時、私はまさに目からうろこが落ちる思いがしました。
そして今、私は「生まれて来た理由=生きる理由」には、少なくとも三つの柱があると考えるようになりました。
① 仕事を通して社会に貢献すること
仕事は生活の糧であると同時に、他者の役に立つことで自分の存在価値を実感できる営みです。 自分の働きが誰かの助けとなり、労いの言葉をいただいた時、人は承認欲求が満たされ、次の一歩を踏み出す力を得ます。 仕事は、社会と自分をつなぐ大切な“橋”なのだと思います。
② 自己実現を追い求めること
「夢を実現すること」と言い換えてもよいでしょう。 なりたい自分の姿を描き、その姿に向かって努力を重ねることは、生きる理由そのものです。
そのために、学校で学び、先生や友だちから学び、書物や先人の生き方に触れ続けます。 自己実現の形は、年齢やキャリアによって変化します。 人はそれぞれのステージで、自分が生きた証となる“形”を求めて歩んでいるのだと思います。
③ 愛をもって人と向き合うこと
そして、もうひとつ忘れてはならないのが「愛」です。 どれほど立派な仕事をしても、どれほど高い自己実現を果たしても、そこに愛がなければ「仏作って魂入れず」になってしまいます。
人を思いやる心。 目の前の人を大切にする姿勢。 この“愛”こそが、仕事にも自己実現にも命を吹き込む源なのだと、今の年齢になって強く感じるようになりました。
◆ 生きる理由は、この三つの重なりの中にある
「仕事を通して社会に貢献すること」 「自己実現を追い求めること」 そして「愛をもって人と向き合うこと」
この三つが、人が生まれて来た理由であり、生きる理由なのだと思います。
そして、この三つは、学校教育の中でももっと積極的に子どもたちへ伝えていく必要があるのではないでしょうか。 子どもたちが自分の人生を主体的に歩むための“根っこ”になると信じています。
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