55のメッセージー25 人間関係の悩みはこうして軽くなる ──大人は性格を変えられない (職場編)
職場の悩みの根は、いつも人間関係にある
職場の喜びも悩みも、その中心にはいつも“人間関係”があります。 これは子どもたちの学級とまったく同じ構造です。 自分を理解し、あたたかく迎えてくれる人が一人でもいれば、職場にも学級にも自然と足が向くものです。
理解し合えない大人がいるという現実
価値観の違う人が集まるのが職場
生まれも育ちも価値観も異なる大人が集まる職場では、すべてを分かち合うことは理想であり、現実には難しいものです。
教師バイアスという落とし穴
教師は日々子どもを相手にしているため、 「説明すれば伝わるはずだ」という思い込みが強くなりがちです。 そのまま大人に向き合うと、かえって溝を深めてしまうことがあります。
私自身、管理職として多くの教職員と向き合う中で、この“教師バイアス”に何度も苦しみました。
気づき:変えられるのは「社会的性格」だけ
性格そのものは変えられない
ある時、私は深く悟りました。 「大人になって変えられるのは社会的性格だけだ」ということを。
職場の方針や規律は理解してもらえます。 行動の仕方や応対の方法を整えることもできるでしょう。 しかし、その人の根底にある“性格”──ものの感じ方や他者との距離の取り方を決める基盤──を変えることは、ほとんど不可能です。
相手を変えようとしないという選択
ワニはワニ。小鳥にはならない
「相手に理解してもらえない」「相手を変えられない」と悩む必要はありません。
ワニはワニなのです。 どれほど努力しても、小鳥にはなりません。 変えられないものを変えようとすること自体が、私たちの心をすり減らします。
自分の心を軽くするという発想
「ワニはそういう動物なんだ」と受け流し、 変えられる領域──自分の考え方や距離の取り方──に力を注ぎましょう。
その方がずっと楽で、ずっと建設的です。
心を軽くして、毎朝を健やかに
ストレスを減らし、心を整え、毎朝気持ちよく職場へ向かうために。 “変えられるもの”と“変えられないもの”を見極めることは、働く大人にとって大切な知恵です。
※社会的性格
独のエーリヒ・フロムが提示した概念。 同一集団に属する人々がほぼ共通に示す性格上の中心的諸特徴(性格傾向)のこと。

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