55のメッセージー18 言いたい人には言わせておけばよい(職場編)
人が集まれば、情報の質は玉石混交になる
◆職場に限らず、人が集まれば、さまざまな話に花が咲くものです。 中には、誤った情報をさも正しいかのように語る人、他人の悪口や噂話を「自分だけが知る極秘情報」のように得意気に披露する人など、本当にいろいろなタイプがいます。
情報源はまちまちで、脚色もつきもの
人の話というものは、その出処もさまざまです。 伝言ゲームのように原型を留めなくなったもの、SNSの怪しい情報、最近ではAIのハルシネーションまで、情報源は多岐にわたります。 そして人の話は、ゴシップ週刊誌と同じく、場を盛り上げるために「盛った脚色」が施されているものです。
噂を真に受ける必要はない
だからこそ、それらをいちいち真に受けて行動するのは得策とは言えません。 ましてや、自分に関する噂が耳に入ったとしても、決してムキになってはいけないのです。
「誰が言ったのか?」「どうしてそんなことを?」 犯人探しをしたくなるのが人情ですが、どこかのサスペンス劇場の刑事のように詮索しても、良い結果にはつながりません。
教師は「正しさセンサー」が強すぎる職業
間違いを見過ごせない体質
明らかに事実と異なることを自慢気に語っている人を見ると、つい「ノンノン、それは違います」と口を挟みたくなることがあります。 特に教師は「正しいことを教えなくてはならない」という使命感が強く、間違いを見過ごせない体質が染み付いています。
標準装備されている“お節介モード”
さらに困ったことに、誰にも頼まれていないのに「教えたくて教えたくて震える」という、お節介な習性まで標準装備されています。 これを教員仲間以外の飲み会で発動すると、 「あ、先生スイッチ入っちゃった……」 と、場の空気を冷やしてしまうこともあります。
教師の特殊能力:地獄耳と高感度センサー
教師は毎日30数人もの「予測不能な子どもたち」に気を配っているため、背中にまで目があるのではと思うほど、地獄耳と動体視力を誇ります。
職員室の隅でのひそひそ話や、よからぬ行動を取っている人がいると、脳内の高感度センサーが自動的にピキーン!とONになる。 放っておけばいいのに、気になって仕方がなくなる――悲しいかな、これが教師のサガです。
私は、この習性を「教育のプロとして研鑽を積んできた結果の素晴らしい職能(特殊能力)」だと思っています。決して否定するつもりはありません。
センサーのコンセントを抜く時間を持つ
プロとしての能力を守るために
その上で、教師として気持ちよく仕事を進め、一人の大人・社会人としてプライベートでも良好な人間関係を築くためには、この高感度センサーのコンセントを意識的に抜く(OFFにする)時間を持つことが大切です。
心が乱れそうなときの合言葉
周囲の雑音や、他人のどうでもいい噂話に心が乱されそうになったときは、心の中でこう呟いてみてください。
「言いたい人には言わせておけばよい(私は今、閉店ガラガラです)」
これは諦めでも冷たさでもありません。 24時間営業を頑張りすぎてしまうあなたの心と、大切なエネルギーを守るための、大人の「愛あるスルー技術」なのです。
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